Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

国産初の新型コロナ感染症治療薬承認を評価する

2022-11-23 16:06:47 | 国際・政治

第 8波の流行を迎えたとされる、中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症は 当地愛知でも日計 8000人超の規模となり、病床使用率も上がって 又も困った状況となっている。近所で聞いた所では、やはりワクチン接種に関し 若い世代の無関心と危機感の希薄さが浮き彫りになっている様だとの事。

既に 4回を数え 一部では第 5回目に入っているワクチン接種といえど 、所謂「Z世代」などの若い層では第 3回まではまぁ高率も 第 4回接種率は相当に低いらしい。結局 自覚症状が認められるまで診察や検査を受けなかったりするケースが相当にあり、それが今回流行の一因ともなっているのではないか。己への感染と共に、周囲に広めてしまうリスクの大きさを 何とか啓蒙できる強い手立てが見い出せる事を祈念する者だ。

勿論この感染症問題につき、悪い事ばかりでないのも事実。昨夜などは かねて薬事承認申請中の、塩野義製薬による 国産初の新型コロナ感染症向け治療薬が、一定条件付きながら緊急承認を得られる運びとなった。経口式の飲み薬で、軽い症状でも服用でき、大きな副反応などがんかなければ国産の強みで安定供給にも道が開け、行動制限からくる社会経済の停滞回避にも貢献できるものと期待する。この承認に尽力された 官民の関係各位に敬意を表しつつ、昨日の日本経済新聞ネット記事を引用して みて参りたい。

「塩野義の (新型)コロナ飲み薬を緊急承認『ゾコーバ』国産初」

厚生労働省は 11/22、塩野義製薬が開発した 新型コロナ・ウィルス治療薬「ゾコーバ」を緊急承認した。専門家分科会が 症状改善を早める有効性を推定できると判断した。緊急承認制度の適用第 1号で、軽症者に使える初の国産飲み薬となる。12月初めにも 医療現場で使えるように供給を始める。

厚労省は 100万人分の供給契約を結んでいる。輸入薬と異なり、国内生産で安定調達が見込める。12歳未満の小児、妊婦や妊娠の可能性がある女性は使えない。

塩野義(製薬) は 9月、最終段階の臨床試験(治験) のデータを公表した。軽症・中等症の患者が 1日 1回、5日間服用し、鼻水や発熱、せきなど 5症状が消えるまでの時間が 約 8日から約 7日に短縮することを示した。ウィルス量減少も報告した。

軽症・中等症向けの飲み薬は ほかに米メルク製やファイザー製が実用化されている。いずれも投与対象は 重症化リスクのある人に限られる。

薬事・食品衛生審議会(厚生労働大臣の諮問機関) の分科会と部会の合同で審議した。治療途中の中韓解析に基づく 7月の審議では「有効性を示すデータが十分でない」として 継続審議としていた。

緊急承認の場合、通常の承認を取り直す必要がある。1年以内に効果を確認できなければ、承認は取り消される。塩野義の手代木 功・会長兼社長は「新しい治療選択肢を まず日本に、そして 必要とする多くの国に提供できるよう取り組んでいく」とコメントした。(引用ここまで)

ひとまずの緊急承認取得まで 相当に手間取りはしただろうが、改めて「やればできる」との想いを新たにしたものだ。そも、先年来の大規模感染症流行と対峙すべく その為の治療薬やワクチンなどは、基本的には自国の努力で開発し 揃えるのが望ましい姿とされる。今回は、重症化リスクのある方に留まらず、比較的軽症の感染者をもカヴァーできるとされる所に もう一つの意味があろう。

勿論 その処方は慎重であって然るべきだし、多くの法曹関係各位が指摘の 薬害リスクにも留意されるべきだろう。現厚労省の薬事承認姿勢厳格化のきっかけは、昭和末期の 1980年代に問題化した 薬害エイズ禍だったとされる。「安全は全てに優先する」の強い姿勢は理解するも、その為に前例を超えた新薬の開発や普及が萎縮してしまう様な事も又拙いと思う。

又 今回薬事承認審査に当たっては「既存の治療薬と重複するのでは?」との意見も出たやに聞くが、その既存薬はいずれも重症化リスクのある方向けであり、新薬「ゾコーバ」とは方向性が異なる。余り妥当な見方ではないと、拙者などは愚考する。前回触れた 先端半導体開発の問題でもそうだが、治療や防疫の為の薬品やワクチンの開発が阻害される事があってはならないのではないか。それは形を変えた 国の安保をも左右する問題ともなり得よう。

とまれ、これ以上 前述感染症流行対応の為に社会経済の活動を止める様な行為は極力避けるべきとは国民の多数意見だろう。その具体化の為にも 新薬ゾコーバが 規定の処方により正しく用いられ、正しく普及して 根絶できないとされる新型コロナ・ウィルスと上手く折り合える「ウィズ・コロナ」の為の強い後ろ盾となってくれる事を祈念する者だ。今回画像も振り返り恐縮。過日 鶴舞公園付近で目撃の、JR中央線他の地上設備検査に赴く試験列車「ドクター東海」の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。「NHK 11/22付」塩野義製薬が開発し承認された新型コロナの飲み薬「ゾコーバ」の効果 | NHK | 新型コロナ ワクチン(日本国内)

コメント (2)
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