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Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

鉄道~この仕様もない、素晴らしき世界

2012-04-01 15:45:22 | 日記・エッセイ・コラム

2012=平成24年4月も、拙ブログを宜しくお願い致します。

各方面で良く言われる様に、本当に長い冬だったが、月が変わった途端に当地名古屋でも、桜の開花が随所にて認められ始めた。「花冷え」とも言って、後1~2回は寒さの戻る日もあろうが、季節が、概ね陽春へと舵を切ったのは事実だろう。当地の桜花の見頃は、多分次の週末。晴れであれ、雨であれ、今から楽しみな所ではある。

さて、同時に今月は、欧州にての言い伝えのある「April fool」こと4月バカの月。多少の虚言なら許されると言う意味の様だが、それと少し意味合いは異なるのだが、拙趣味でもある鉄道交通の事も絡めて、今月の拙記事を進められたら、とも思う。

最初に取り上げるのは、当地の大私鉄、名古屋鉄道の事。想えば19世紀末の明治中頃、名古屋市内とその北郊とを結ぶ路線が事の始まりだった様だ。戦争の時期を挟んで大正、昭和と右肩上がりの発展を遂げ、総路線延長は近畿日本、東武の東西民営鉄道両雄に次ぐ全国第3位。在籍電車も1000車以上を数え、交通、流通や不動産を手がける企業集団、名鉄グループは、トヨタ自動車と共に、当地の有力企業の双璧をなしている事は広く知られる所だろう。

名古屋鉄道と俺の間柄は、決して浅からぬものがあるのは事実だろう。何せ、物心ついた時に一番身近だったのが名古屋鉄道、次に伊勢湾台風の災禍から立ち直ったばかりの近畿日本鉄道名古屋線。今はJR東海となった旧日本国有鉄道線は、母の実家のある豊川市内を走る飯田線が最も身近で、東海道線や中央線、関西線、それに愛知最古の鉄道線、武豊線などを身近に感じるのはずっと後の事となる。

この飯田線と、名古屋鉄道の車両は、俺の餓鬼時分には随分長い間、車齢の高い車種が多く、つまり「オンボロ競争」を繰り広げていた。俺の幼少時は、特に各停列車と言えば戦前製、中には昭和一桁生まれと、拙両親と大差ないものも少なくなかった。照明は白熱灯、内装はと言うと、今は市内港区のJRリニア・鉄道館に所蔵されるオール木造車 モハ1型と大差ない木部ばかりの構成。「本当に、戦前製なのか」と疑いたくなる程多くが現役を守っていた。さすがに遅まきながら世代交代の波が押し寄せ、引退して行くのは、俺が成人してからだったと思う。外装は、国鉄車はモハ1型と同じ渋めの茶褐色(正式には葡萄色2号と言い、戦前国鉄の制式色だった由)、名鉄車は、これ又渋い暗緑色だった様に記憶している。

この重たいイメージを打破したのが、海外にも知られた名車、7000系展望車「パノラマカー」だった。当時我国では表現できなかった、明るめの赤「スカーレット」の外装を大胆に用い、初めは国内調達の利かなかった塗料は欧州よりの輸入によった。既に名古屋鉄道にても、戦前の傑作流線特急車 3400系(それにしても「芋虫」なる愛称は、同車に対する侮辱ではないだろうか)、戦後の特急型車 5000系などによって、性能面や装備面の高速化が試されてはいたが、伝説にまでなった前面展望を初め、空調の標準化や、空気ばねによるエア・サスペンションの本採用による走行性能の強化は、どれもパノラマカーが最初であったと思う。又、同車の勢力伸長が、戦前よりの旧世代車両の更新を促し、ひいては名古屋鉄道自体の近代化に大きく寄与した所も大きかったと見るのは、俺一人ではあるまい。

多大な功績と貢献、大いなる足跡を残して先年、伝説へと昇華したパノラマカーだが、実は厳密に申せばまだ生きている。信じられないのは無理もないが、現役の特急車「パノラマ・スーパー」の一部車両に、引退したパノラマカーの走行系や電気機器を再用したグループがあり、詳しくはマニアックになってしまうので割愛するが、現在も20車余が在籍している様だ。一部の車両は、今世紀初の名古屋本線踏切事故遭遇の為、残念ながら引退したが、多くは今日も快走を続けているはずだ。それは目出度い事なのだが、いずれ寿命が尽きるのも又事実。後5年以内位ではないかとの見方もあるだけに、まだ「日常の、ありふれた」になり切っている内に、記録画像を残しておきたい、とも思うこの頃であります。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
HAKASEさん、こんにちは。今回は、名古屋鉄... (ゆうさん(fx479))
2012-04-01 17:55:38
とても勉強になりました。有難う御座いました。
返信する
有難うございます。今回記しましたのは、120年を超... (HAKASE(jnkt32))
2012-04-01 21:51:24
まずは、お礼まで。
返信する

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