温泉旅館は団体客が多い。
したがって大浴場にも団体でやってくる。
そうすると大浴場内に勢力争いのようなことが起こる。
同じグループが7~8人、ドドドと入ってくるとそれで浴場内を制覇したという感じになる。
それぞれの会話が飛び交い声も大きい。
それまで3~4人のグループで声高に話をしていた人たちが急に静かになる。
それまではこの3~4人が浴場内を制覇していたのだ。
しかし政権交代の時期がきたのである。
旧政権の3~4人グループは、新政権に圧倒されて押し黙り、一人あがり二人あがりして、まるで敗れ去ったように浴場を出て行く。
残りの二人は片隅に移動する。
新政権は意気盛んである。
浴場内のあちこちに分布して、大声で会話を交わしあう。
しかし、しばしの時が流れると、この最大派閥も一人去り、二人去ってやがて中小派閥に成り下がる。
しだいに声が小さくなったところへ、ガヤガヤの大声とともに新内閣が浴場内になだれ込んでくるのである。
浴場内の勢力争いは、ただ単に数の原理によって決着がつくのである。
栄枯盛衰、勝者必滅の法則が、平和な温泉郷の浴場内でも繰り返されているのであった。
急に閃いて書いた記事だが、つまらない記事になってしまった。
お粗末…