なにかの雑誌で見た「子供たちの好きな食べ物」の上位にチキンライスがあった。
それからカレーライス、ハンバーグ、チャーハン、ラーメンなどが並んでいる。
それを見て、なんだか今の自分の好みとあまり違わないな、ということに気づき、やや焦った。
どこかで「老人の好きな食べ物」なんていう調査がないだろうか。
ご飯にみそ汁、おかゆ、おじや、月見うどん、などと勝手に想像してみる。
でも実態は違うようだ。
自分たちよりずっと年上のような夫婦が、向かい合ってカツ丼を食べている、というような風景を見ることがある。
食堂で向かい合って食事をしている老夫婦の姿は微笑ましく温かい気持ちになるが、食べているものが「カツ丼」ということに驚き、感動しているのだ。
若い頃は腹減ったらカツ丼だった。
野球大会などのあとは空腹の極みになるので「カツ丼にラーメン」なんてわしわし食っていたこともある。
さすがに今は「カツ丼」を食べる回数は減った。
同じように「天丼」もすすんで食べなくなった。
「鰻丼」も同じである。
結局「ドンブリもの」は食欲旺盛な若者のものなのだろう。
最近のファーストフードのウェイトレスが迫ってきて、早口で何を言っているのかわからないような店は怖くて入れない。
いかにも店構えからして古くて不味そうな店がいい。
店の人の言っている言葉をすぐ理解できる店がいいと思うのである。
本文とは関係ないが山茶花
そろそろ冬支度かな。