円覚寺に19(現在)ある塔頭のひとつの如意庵(にょいあん)、普段は非公開で山門から境内を覗くだけでした。
毎年行われていたのかもしれませんが、連休の29日に行ったときには公開されていて、初めて境内に入ることができました。
客殿(だと思うのですが)の見事な襖の前には、いつも季節の花が活けてあります。
非公開のときでも山門から眺めることができるので、いつも何が活けてあるのかと楽しみで石段を上って行きます。
この日は新緑の清しい楓と紅い和蝋燭、控えめな灯りで素敵でした。
今までビャクシンなどに着床しているのしか見たことが無かったので、ちょっとびっくりでした。
フリー百科事典“ウィキペディア”には栽培などについて
栽培は可能だが環境適応性に乏しく、湿度・通風・日照・潅水量などの諸条件がすべて適切でないと長期育成は困難である。
生長が遅いので環境不適応になっていても気付くのが遅れやすく、小型種で栄養蓄積量が限られるため一度衰弱させると回復不能になる場合がある。
育成には栽培者の技量以外の環境要因が強く影響し、山間部では特別な世話もせず吊るしておくだけで増殖しているのに市街地ではいくら工夫しても衰弱死する、といった例がみられる。
と書いてあり、これだけたくさんのカヤランが毎年花を咲かせるには、円覚寺境内の生育環境が良いからなのだと感じました。
黄色のツツジかと思いましたが、良く見るとシャクナゲ(石楠花)の佇まい。
品種名はわかりませんが、庭の苔と調和した美しい姿でした。
陽に透けた花姿も、木塀の前に佇んでいる姿も絵になります♪
( 2012年4月29日撮影 円覚寺・如意庵 )