鎌倉十井のうちの“底脱ノ井(そこぬけのい)”と“十六ノ井”のふたつがある海蔵寺は、四季折々に花が楽しめるお寺としても知られています。
光則寺で咲き始めたヤマアジサイを楽しんだあと、海蔵寺まで足をのばしました。
山門手前の駐車場入り口には、マルバウツギが白い花をたくさんつけていて見事でした。
海蔵寺に向かう途中でもマルバウツギの花がたくさん咲いていて、今年はどこも花付きが良いようです。
広い駐車場奥には「ハコネウツギ(箱根空木)」が花をつけていました。
マルバウツギやヒメウツギなどはユキノシタ科 で、同じ“ウツギ”という名が付いていますが、ハコネウツギはスイカズラ科です。
花色は最初が白で次第に淡いピンク、そして濃いピンクへと変化していきます。
秋になると、山門前の石段脇は萩の花で石段が隠れてしまうほどです。
早春は福寿草と梅、春の海棠と石楠花、初夏の花菖蒲、盛夏にはシオンとノウゼンカズラ、秋の萩・紅葉と一年を通して楽しめます。
社務所前の柿の木に毎年たくさんの花をつける「セッコク(石斛)」が、今年も見事に咲いていました。
本堂脇で白い花を咲かせていた「バイカウツギ(梅花空木)」です。
ユキノシタ科バイカウツギ属の落葉低木です。
マルバウツギやヒメウツギに比べ、花径が3cm弱と3倍くらい大きめです。
本堂裏の庭園は、本堂脇から拝見することができます。(入れるわけではなく、脇から覗く・・・という感じでしょうか)
池のまわりには白と紫のアヤメが咲き、池面に映る姿も綺麗でした。
昨年も撮ったのですが、名前がわからずにお蔵入りになっていました。
今年こそはとネット検索をした結果、やっとミツデイワガサではないかということに。。
「ミツデイワガサ(三つ手岩傘)」
バラ科シモツケ属の落葉低木です。
花だけを見ると本当にコデマリにそっくり。葉は浅く三裂し、少し黄色味を帯びた淡緑色でかわいいです。
ミニ盆栽などで楽しむ方が多いのでしょうか、検索をするとネット販売のサイトに行き当たります。
( 2012年5月12日撮影 鎌倉・海蔵寺 )