「ヒメウツギ(姫空木)」
ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木で、ウツギより葉も花も小さいことからついた名だそうです。
5~6月、枝の先に円錐花序をつけ、清楚な白い花をうつむき加減に咲かせます。
雄しべは10本で、花糸には角状の翼(よく)があり、白い花弁と雄しべの葯(やく)のオレンジ色の対比がとてもきれいです。
ヒメウツギと同じユキノシタ科ウツギ属の「マルバウツギ(丸葉空木)」も境内で咲き始めました。
鎌倉では日当たりの良い山の斜面や石垣の間などに生え、5月~6月に直径1cm程度の白い小さな花を咲かせます。
名の由来は、葉が丸いことからなのだそうですが、ヒメウツギ、ウツギ、マルバウツギなどをそれぞれ単体で目にして見分けるのに、いつも悩んでしまいます。
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草で、山野の日当たりの良いところに生えます。
光則寺では山門を入ってすぐ左手に入った通路脇に生えています。
名の由来は、根生葉を馬のひづめに見立てたと言われるそうですが、あまり似ていないとのこと。
直径1.5~2cmの花は黄色で光沢があり、今の時期、比較的白い花が咲く境内では目立つ存在です。
山門正面の石碑下で咲く小さな小さな「コケリンドウ(苔竜胆)」です。
毎年春になると、この花の小さな芽を探しながら今年も咲いてくれるだろうか、芽を出しても小ささゆえに踏まれてしまうのではないかと心配をしてしまう花です。
日当たりの良い草地に生える高さ3cm程度の2年草です。
茎はよく枝分かれし、枝先に長さ1~1.5cmの淡青紫色の可愛い花をつけます。
( 2012年5月6日撮影 鎌倉・光則寺 )