円覚寺の塔頭・龍隠庵は、選仏場と居士林の間の細い道を入っていった少し小高い場所にあります。
境内からは三門、仏殿、居士林など円覚寺の境内を俯瞰することができ、境内には檀家の方々が植えられた様々な花が咲きます。
連休2日目の4月29日に訪れたときには、東日本大震災復興支援の呈茶をしていて、円覚寺の境内を眺めながら頂いてきました。お抹茶の泡が宝石のように美しくて、頂いてしまうのが勿体無いくらいでした。
龍隠庵の参道脇、ちょうど居士林と隣り合わせの庭には、早春のソシンロウバイにはじまり秋の紅葉まで、様々な種類の花が一年を通していれかわりたちかわり咲きます。
今の時期は、オオデマリ、クリスマスローズ、黄水仙、ムラサキケマン、シロヤマブキ、釣鐘水仙etc...
円覚寺にくると龍隠庵には必ず寄って、静かでまったりできる時間と撮影を楽しむことにしています。
「ツリガネズイセン(釣鐘水仙)」
ヨーロッパ原産で明治末期に日本に渡来してきたそうです。
白、ピンク、ブルーの3色、可愛い花です。
上の釣鐘水仙と同じユリ科の多年草で、ヨーロッパ原産で明治のころ観賞用に日本に入り、その後野生化したそうです。
茎は上部で穂状に分枝し、その先端に直径3cmの白い6弁花をつけます。
シロヤマブキ(白山吹)も咲いています。
6月になるとイワタバコが咲く崖に一株の「カンアオイ(寒葵)」、覆いかぶさった葉にちょっとどいてもらうと、地味ながら花を見ることができます。暗紫色の奇妙な形をしていますが、れっきとした花です。
ウマノスズクサ科カンアオイ属、山地の林内にはえる常緑の多年草、いつも龍隠庵に立ち寄ったときは葉の中を覗き込むのが習慣になっています。