いつも境内の足元に咲く花ばかりを見て歩いているものですから、つい気付かずに通り過ぎてしまいますが、今年はしっかり見つけることができました。
「ハクウンボク(白雲木)」
エゴノキ科の落葉高木で、木全体に白い花房が下向きにつく様子は、名の通り白い雲のようです。今年は少し花付きが悪いようですが、これから蕾が開けばもっと見ごたえ十分になると思います。
ハクウンボクの下を通り、池の周りを一周する道の傍らでも様々な花が出迎えてくれます。
今は、ツツジのオオムラサキと白いシャガ、そして山側の斜面にはシラユキゲシなど、他にも小さな花がいろいろ。
毎回、花を探しながら行ったり来たり、2周はしてしまいます。
2種類のオドリコソウ、左はアジサイの根元でひそやかに咲いている深窓の麗人の風情、右は比較的日当たりのよい場所に置いてある鉢植えの元気印。。
生えている場所で雰囲気も違って見えます。
花の形を笠をかぶった踊り子の姿にたとえた「オドリコソウ(踊り子草)」
シソ科オドリコソウ属で、山野や道ばたの半日陰に群生する高さ30~50cmの多年草です。
花の色は淡黄色のものと淡紅紫色の2種類があるようですが、光則寺のは淡紅紫色の方のようです。
山野に自生するミヤマヨメナの日本産園芸品種として栽培され、花の色は濃青のほか、薄いブルーや白、ピンクなどがあります。
和名の由来は、鎌倉時代に承久の乱で北条氏に敗れ、佐渡に流された順徳天皇が「この花を見ると都への思いを忘れられる」と言ったことからだそうで、そんな悲しい話のせいか、花言葉には「別れ」「短い恋」などがあります。
ミヤコワスレの小さなブーケなんて素敵だと思いますが、贈る相手を考えないといけませんね。
( 2012年5月6日撮影 鎌倉・光則寺 )