Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

完投

2008-01-01 | 想い・雑感
西鉄ライオンズと言っても
知らない人が増えました
かつてプロ野球で
巨人と渡り合った
つよい強い野球チームでした

西鉄(西日本鉄道)が手放し
太平洋クラブライオンズ
クラウンライターライオンズ
そして現西武ライオンズとなった球団です

昨年西鉄の歴史の大きな部分を占めていた
稲尾和久さんが亡くなられました
稲尾さんが活躍した頃から昭和50年ころまでの野球では
ピッチャーが完投する姿にしびれたものですが
いまや完全分業体制になりました
試合を組み立てるという意味では
ピッチャーも専門分野があり
それを洗練させていくというのが
進んだタクティクスなのかもしれませんが
感動が少なくなったなあ と思いますし
子供の頃ほど野球も見なくなりました

医療の分野でも
専門性が追求され
分業体制が敷かれています
あまりに分業が進んだので
総合臨床部なんてものまでできたりしています

私は外科ですので
手術を治療手段として駆使するわけです
そしてもう少し若い頃は
本当に手術だけしていればすむような体制ができるといいなあ
などと思っていました

でも何か違うような気がするのです

現在胃癌を中心として消化器の癌を担当していますが
手術だけでなく
手術後の経過もずっと見ていたいと思うのです
再発もなく無事5年を過ぎれば
年に一度顔を見せて欲しいなあと思うし
不幸にして再発しても
その後の治療に関わっていたいなあと思うし
癌によって命を落とすことになってしまっても
緩和医療の提供も含め
最後まで診ていたいなあと思うのです
野球で言えば完投したいなあと思うのです
もちろん患者さんがそれを望めばの話しですけど

そしてこれは私が後輩によく言うのですが
外科は治療の一手段として手術という技術を持っているのであり
手術の技術を磨くのは最初の一歩であるのです
手術がすべてではないのです
最終手段として手術を行うが
それ以外の治療手段にも精通する必要があるのです

一人の人と向き合う
なかなかこういう場面は生きていてもありません
だから重いのです
だからやりがいがあるのです

現在の医療は官僚や政治 それに経済界によってゆがめられている面があり
それはそれで憤りも感じますが
この仕事に就けて幸せだなと思っています
鈍感な私に多くのことを教えてくれます

ぼ--------っと

2008-01-01 | 想い・雑感
元旦に家でのんびりなどというのは実に久しぶり
年末に当直があったので
年始はdutyなし

ゆっくり起き出し
年賀状をいただいた方のうち
私がお出ししていない方へ賀状を書きポストへ
夕方からはお酒をちびりちびり

こんな日でも
家の近くを
何度か救急車が駆け抜けていった
病気に正月は関係ないですからね

路上の車が少ないので
救急車は走りやすいでしょうが
家族は大変だし
病院側は当直者はいても
万全の体制ではないし

やはり正月に倒れたくないなあ
と思いながら
本を読んだり
テレビを見たり
うつらうつらしたり

う~~~ん
たまにはこんな日があっても
悪くない

濁り酒

2008-01-01 | 想い・雑感
普段家でアルコールを嗜むことは少ないのですが
今年はにごり酒を飲みながら
年を越しました

例年は心を落ち着け
瞑想しつつ新年を迎えるのですが
酔い心地で年を超すのも悪くありませんね

 夢 幻 の如き人生ならば
 酔ったところで 大差なし

と言ったところでしょうか

あけましておめでとうございます
よい一年でありますように