Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

塀の中も日本です

2008-01-05 | 想い・雑感
 日本国中どこに行っても、高齢者の割合が増えているのは同様であろう。刑務所も同じく、65歳以上の受刑者割合が増加しているという。そうなってくると、中には認知症の受刑者もいるようで、繰り返し窃盗をしても、本人が全く覚えていないし、そもそも会話が成立しないらしい。

 刑務所でも対応に困り、医療刑務所への受け入れを打診するも、治癒可能性のない患者受け入れはできないとのこと。

 さて、今後も、このような方が増えることはあっても減ることはないでしょう。後期高齢者が増えれば、認知症の方が増えるのは当然。体の機能が衰え、脳の機能も衰えていくというのが、老化というものなのですから。

 メディアに出てくる長寿の方はお元気な方が多いが、その他大勢の高齢者は寝たきりだったり、認知症だったり。長寿讃歌を喧伝する番組などが多いが、老いの現実を、まっすぐに見つめた番組作成もしてもらいたいものです。如何に自分の生を生き抜くか、つまり如何に死んでいくかを考える機会を、もっと増やしていきたいものです。

キャット空中三回転!!

2008-01-05 | 想い・雑感
 昨年の12月、ニューヨークで47回の高層ビルの窓ふき作業中に、足場が崩れて兄弟が落下したそうだ。弟は死亡、兄もかなり危険な状態だったが、全身の血液を2回入れ替えるほどの輸血を行ったほか、整形手術も9回実施し、話しができるほどまでに回復してきたらしい。

 そのうちアンビリバボーに出てくるかも知れない。

 しかし、ここで人の命は何とか救えるものなんだ、などと楽天的に考えてはいけない。実際一緒に落ちてしまった弟は死んでいるわけだし、おそらく、このビルの47回の窓を開放し、日本人1億3000万人が順々に飛び降り、落ちたところで直ちに医療を施しても、まず一人も助からない可能性の方が高いと思われる。こんな例であれば多くの人は納得してくれると思うのだが、医療の現場の話しになると、助からないとう状況があるのだということを理解しない人もいるようだ。

 例えば、心筋梗塞。心臓の広い範囲に梗塞が起これば、まず何をやっても助からないだろう。ところが、早く高次病院に搬送していれば、助かっただろうなどと判断する人がいるから信じられない。

 人の体は機械のように、きちっと組み立て直せば、必ず何とかなると思える、その思考過程の単純さ、気楽さをどうやったら身につけるのか、私には分からない。

 ひょっとしたら漫画の見過ぎかなあ。漫画では、窓から飛び出した後にしばらく空中に静止していたり、地面に墜落する直前にハンカチを広げてふわりと軟着陸したり、なんていう場面が出てきますからね。