Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

後期高齢者医療制度

2008-01-10 | 医療・病気・いのち
さてさて

健康寿命という言葉を前2回連続で出しました
その真意は

この4月から施行される
後期高齢者医療制度について
どう考えるかということです

法律の施行と言いながら
いまだに詳細が伝わってこず
また保険料の徴収を6ヶ月凍結
(これは選挙対策ともされていますが)
とごたごたしていますが

この制度が始まると
後期高齢者(75歳以上)は現在加入している健康保険を
脱退させられます
そして75歳以上の方だけの独立保険に組み入れられます

75歳というと
男性は健康寿命を越えており
女性もすぐそこ
全体とすれば
半分以上が健康を損なった人たちから
保険料を徴収し
その中だけで
医療にかかるお金を捻出しようというもののようです
子供などから扶養されている方の場合も
徴収されます
介護保険料も合わせると
後期高齢者のすべての方の年金から
毎月1万円くらいが天引きされるとの試算があります

また後期高齢者が体調を崩したとき
どこまでも医療を提供すれば
お金もかかりますから
一人当たりに支払われる金額には上限が決められます

保険料を滞納すれば
保険証を取り上げられるかもしれません

この制度も 
他の色々ある国民への痛みの強要と同様
行政改革の旗印の下
行われようとしていることです

こうなると後期高齢者に対して
十分な医療を提供しようとする医療機関ほど
経営が悪化します
これまでの医療費抑制政策で
経済的余力のある医療機関は少数であり
結局75歳以上の高齢者は
医療機関に十分はかかれないという状況になるのは
明らかでしょう

政府が音頭を取って
75歳以上の方には
十分な医療は提供できません
無い袖は振れません
はいごめんなさい
と言っている状態ですね

これまで以上に
ばら色の長寿を夢見ることが難しくなるこの法律
私はいつこんな法律が審議されたのか知りませんでした
話によると2年位前に国会を通過していたらしいのですが
いよいよ4月から施行という段階になって
知りました

みなさんどうします?

その期間は?

2008-01-10 | 想い・雑感
さてさて
平均寿命から健康寿命をひいた期間
というのはどのような時期なのでしょうか
字義通りに言えば
健康でない状態でいる期間になります

日本人の平均寿命が
他の国より5年から7年くらい長いにも関わらず
健康寿命はあまり変わらないという事実を見ると
健康でない時期が平均5年くらい続くということを意味します

外国の方は
日本人の比較的多くの人が願っているような
ピンピンころりの状態に近いといえるかも知れません
一方日本人の場合は
体は自然に弱ってきていよいよ着地というところに
医療の名のもとに
無理やり着地を引き伸ばすようなことが
行われている場合もあるのかもしれません

本当にご本人がやりたいことがあり
ぜひとも延命を望んでいるなら良いのですが
自分が望んでないのに
望んでいない状態のまま
生かされるというのは
何かつらく切ないような気がします

そこをどう考えるか
そのときになって考えるしかないかもしれませんが
あらかじめときどき考えてみるのは悪くないとおもいます