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news commentary

またれる三十日

2009-08-13 21:38:44 | Weblog
雨にとけ揺れて崩れる敷島の日本や三十日パンドラぞあく

けさ(13日)もまた早朝グラッときた。
雨はこれでおしまいになり、事実上の梅雨明けになるのだろうか。立秋すぎの事実上の梅雨明け――どうも季節の予定表に狂いが出てきているようだ。

さて、30日の総選挙の投開票――お楽しみ玉手箱開きだ。

日ごろ、せいぜいタレントの覚せい剤使用といった程度の出来事をれいれいしくとりあげて日銭を稼いでいるメディアにも、今度の選挙では、乾坤一擲の(ちょっと古いか)報道を期待したいものだ。

(2009.8.13 花崎泰雄)

今日、自宅前に現れた公明党の街頭宣伝車、近所迷惑もかまわず右翼街宣車なみにスピーカーのボリュームを上げて、こう叫んだ。

「みなさーん、こんにちはー。18日の衆議院選挙の告示日まであと3日になりました」

ははは……政党活動に名を借りた選挙運動は最終盤だ。

(2009.8.15)

朝日新聞の選挙序盤情勢調査だと、民主党の獲得議席が300に迫る勢いだという。敵失のおかげだ。民主党が安定過半数を獲得することになるのだろう。そのあとの党内の権力争い・路線対立がまた見ものだ。

(2009.8.20)

郵便受けに自民党のパンフレットが入っていた。「政治は、ギャンブルじゃない」と表紙にあった。普通の政党活動パンフレットならそれに続けて「自民党に日本をお任せください」と書くところだが、「民主党の『お試し政権』に日本を任せられません」と書いていた。ネガティブ・キャンペーンに頼るしかない苦境なのだ。

(2009.8.23)
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クリントン前米大統領が訪朝

2009-08-04 13:39:32 | Weblog
クリントン元米大統領が北朝鮮に向かっている。いや、すでにピョンヤンに到着した。そういったニュースが今日(2009年8月4日)は朝からテレビの速報で流れた。ニュースソースは韓国政府筋らしい。

クリントン訪朝のニュースが本物であれば、その目的は表向きアメリカのテレビ局の記者2人の救出だろう。アメリカ人のテレビ記者は2人とも女性。所属するカレントTVのアル・ゴア会長は、クリントン大領時代の副大統領だ。記者2人は2009年3月、中朝国境で取材中に、北朝鮮に拘束され、6月に労働教化12年の判決を言い渡された。

この逮捕・判決は北朝鮮が米朝直接接触のきっかけをつくるために行ったものではないかと、当初からいわれていた。

このニュースを聞いた段階では、アメリカ政府、クリントンやアル・ゴアの周辺はノー・コメントを続けているそうだ。韓国のメディアは、クリントンはチャーター機を使っており、米政府当局者は同行していない模様と伝えた。

クリントンがアル・ゴアのTV局の記者救出に向かった民間レベルの動きという装いだ。民間レベルの救出活動なら、なぜ、ノーベル賞受賞のアル・ゴア本人が出かけなかったのだろう。

アメリカと北朝鮮は2人の記者解放をめぐって隠密裏に交渉していたというから、なんらかの合意ができあがり、民間人ではあるが、元大統領で現国務長官の夫であるビル・クリントンの訪朝ということになったのだろう。

日本の小泉首相時代に繰り広げられた「人質外交」の再演のような感じでもある。ナリチューだ(成り行きが注目される)。

 クリントン婦唱夫随のお使いはあの古傷の癒しなるらん   閑散人

東京ではこの日、首相官邸に設置された「安全保障と防衛力に関する懇談会」が、北朝鮮のミサイルに対処し、日米同盟を強化するために、憲法解釈を変更して集団的自衛権行使をみとめ、防衛力強化し、武器輸出三原則も見直すよう政府に進言した。
(2009.8.4)

クリントンはピョンヤンにおよそ20時間滞在。金正日と会談し、5日朝には解放された記者2人を連れてアメリカに向かった。

さて、これから何が出てくるのか、こないのか。

 いよっ、大統領!記者奪還し凱旋だ次がまたれるピョンヤン劇場
 病みあがりとはいえさすが闇将軍エビタイねらう竿にひきあり
                           閑散人

(2009.8.5 花崎泰雄)


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