経済産業省の原子力安全保安院が福島第一原発事故をレベル5から一挙に最悪評価のレベル7に引き上げた。
枝野官房長官によると、レベルの7の可能性は3月下旬の段階で原子力安全委員会を通じて感触をうけていたそうだ。その原子力安全委員会・代谷誠治委員は、メディアが伝えるところでは、「3月23日の時点でレベル7に相当する危険性があると認識していた」と語った。だが、評価の見直しは保安院に求めなかったという。「評価は保安院の役割だ。(安全委が評価見直しを)勧告しなければならないとは考えない」と言ったと新聞が伝えていた。はて、何のための「安全」委員会だろうか?
菅内閣が作った「復興構想会議」復興税を提起した。それを聞いて西岡参院議長がそれは総理の仕事だろうと怒った。片山総務大臣も、新税提案は復興構想会議の仕事ではあるまいとやんわり批判した。
菅首相は復興構想会議に福島原発問題は議論の対象にしないようにと指示して、会議のメンバーから不評を買ったと新聞が伝えていた。だとすると、復興税構想を首相に代わって提案してくれるよう依頼した可能性も十分疑える。
菅は先の参議院選挙で消費税増税を持ち出し選挙で敗北を喫した。復興には先立つもの――金が必要だ。金は必要だが、統一地方選で民主党は敗北している。ここで増税を菅が自らの口で言い出せば、党の内外から避難されるだろう。それで、会議議長の五百旗頭に代弁してもらった。
どうやら菅内閣自体もレベル7に達しているようである。
(2011.4.15 花崎泰雄)
枝野官房長官によると、レベルの7の可能性は3月下旬の段階で原子力安全委員会を通じて感触をうけていたそうだ。その原子力安全委員会・代谷誠治委員は、メディアが伝えるところでは、「3月23日の時点でレベル7に相当する危険性があると認識していた」と語った。だが、評価の見直しは保安院に求めなかったという。「評価は保安院の役割だ。(安全委が評価見直しを)勧告しなければならないとは考えない」と言ったと新聞が伝えていた。はて、何のための「安全」委員会だろうか?
菅内閣が作った「復興構想会議」復興税を提起した。それを聞いて西岡参院議長がそれは総理の仕事だろうと怒った。片山総務大臣も、新税提案は復興構想会議の仕事ではあるまいとやんわり批判した。
菅首相は復興構想会議に福島原発問題は議論の対象にしないようにと指示して、会議のメンバーから不評を買ったと新聞が伝えていた。だとすると、復興税構想を首相に代わって提案してくれるよう依頼した可能性も十分疑える。
菅は先の参議院選挙で消費税増税を持ち出し選挙で敗北を喫した。復興には先立つもの――金が必要だ。金は必要だが、統一地方選で民主党は敗北している。ここで増税を菅が自らの口で言い出せば、党の内外から避難されるだろう。それで、会議議長の五百旗頭に代弁してもらった。
どうやら菅内閣自体もレベル7に達しているようである。
(2011.4.15 花崎泰雄)