JAXAが8月27日に予定していた新型ロケット・イプシロンの打ち上げに失敗した。当事者たちは19秒前に中止したと言っている。テレビのニュースで、観衆のカウントダウンの合唱が虚しく響いた。
この夏の酷暑のせいだろうか?
発射1時間前なら中止だろうが、発射19秒前の中止は、まあ、発射失敗だろうね。
ロケットは衛星も運ぶし、核弾頭も運ぶ。日本が憲法9条を変え、ロケットに核弾頭を搭載する日が来ないとは限らない。日本人が北朝鮮のロケット撃ち上げを事実上のミサイル撃ち上げとみているように、外国でも日本のロケット打ち上げを、おそらく事実上のミサイル開発とみているところがあるだろう。
はっはっは……失敗してよかった。そういって手をたたいている外国人もいるはずだ。
平和利用にせよ、軍事開発にせよ、結果として技術大国を自称する日本にとっては大いなる躓きである。
こういう時に、shame! という言葉を使うのだと、むかし英語の先生に教わった記憶がある。
(2013.8.28 花崎泰雄)