2014年7月28日付朝日新聞朝刊に掲載された、元関西電力副社長・内藤千百里氏のインタビュー記事は大変興味深かった。
内藤氏は芦原義重が語ったところでは、同氏は元社・会長のお供をして、1972年から18年間にわたって田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登の歴代首相に、盆と暮れに現金1,000万づつを極秘で配っていた。
さらに、自民党の実力者にも金を配り、政界全体に配った政治寄金と称する金は年間で数億に達したそうだ。金の出所は電気料金。
悲しいねえ。いや、歴代首相がそろって電気事業者から金をもらっていたことではなく、悲しいのは、その金の受け取りを断わった首相が誰一人としていなかったという日本の政治風土ですよ。
関西電力広報室は「承知していない」、7人の元首相側は「そのような事実はないと思う」「わからない」などと答えた、と新聞は伝えているのであるが……。
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暑苦しい話ばかり続くこのコラムは、秋風が立つころまでの間、しばらく休載。