東急東横線が副都心線を経由して有楽町線・東武東上線・西武有楽町線・西武池袋線と結ばれた。自宅から横浜への行き来が便利なった。
先日は横浜美術館へプーシキン美術館展を見に行ってきた。だが、これから書こうとするお話は、なぜロシアに多くのフランス美術の収集品が残っているのか、といった話ではない。
電車の中で聞いた英語のアナウンス。列車が東京メトロ副都心線を走っている間は、 “The stop after ○○ will be △△” と放送する。電車が東横線に入ると、それが “The stop after ◎◎ is ▽▽” と変わる。それも、 “is” にめっぽうストレスをかけて。
「次は△△となります」と「▽▽です」の違いのようなものなのだろう。どうでもいい話なのだが、同じ車両に乗っている乗客としての私はなんとなく変な感じを受ける。
車掌が交代して肉声でアナウンスをする場合の語法の変化は気にならないのだが、アナウンスは録音されたものなので、違いは会社の語法の違いだということになると、相互乗り入れのなかでの会社の自己主張を聞かされているようで、少々気になる。
JR東日本の東北新幹線はwill be 派だ。青函トンネルをくぐってからのJR北海道はis 派だ。では、民営化によって分割される以前の日本国有鉄道時代はだったころはどうだったか? あいにく、記憶がない。
イギリスの鉄道はたいてい黙って発車し、だまって停車した。オーストラリア・メルボルンの路面電車は運転士が次の停車場の名を叫んだ。 “◆◆◆, next stop” と。IS も WILL BE もなかった。
では、みなさま、熱中症に気をつけて、楽しい夏を!
(2013.7.16 花崎泰雄)