YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

インドゾウの飼い方

2014-07-25 18:12:35 | 日々のお話


本日はゾウの飼い方のお話。

もちろん自宅の話ではなく、動物園のお話です(笑)



ここは、横浜動物園「ズーラシア」のゾウ舎です。オスのインドゾウは5トンにもなるそうで、万が一にもその巨体が暴れてもいいよう、頑丈で大きなつくりになっています。

右側にゾウのお部屋(つまり檻)があります。白いブロックはいちばん手前が餌を入れる容器、その奥が水を入れる容器。

よく見ると床の左側に黄色いラインがありますが、ゾウの鼻が届く危険な範囲を示しています。

部屋にゾウがいるときは、見学者はもちろん新人の飼育員も黄色いラインから内側は立ち入り禁止なんだそうです。

なんたって5トンの巨体ですから、その力ははかり知れません。

ちなみにゾウは、1日に100kgほどの餌を食べ、そのうち70kgは排出するそうです。



ゾウのための干し草。1束60kgあるそうです。ほとんどが輸入らしいですが、稲わらについては国内でまかなっているらしいです。

夏の間は横浜の農家から、2日に1回の割合でスーダングラスも届きます。

これ↓



市内の農家でゾウのための餌を育てているなんて驚き!!ぜひともその農家を訪問してみたい。

その他、それぞれの体調に合わせてサプリメント(?)を配合した餌も与えているそうです。



石鹸みたいなのはリンゴのゼリーにコンドロイチンやグルコサミンを混ぜ込んだもの。

ラスクマルは去年膝を痛めたので、それの改善のための餌。

丸いボール状のものはサツマイモボールで、周りにビタミン剤がまぶしてあるとか。
オスのゾウは鼻息が荒く、草にビタミン剤をかけても吹き飛ばしちゃうので、こんな工夫をするそうです。

飼育舎に入るときにはちゃんと足裏の消毒もします(人間の話)。



ちょっとしたことにも気を使い、動物を大切にしています。

そして、ゾウもゾウ舎に戻ると足の裏をお掃除してもらいます。



ゾウの足の裏は溝が深く、そこに何かが挟まって、足を傷つけてしまこともあるそうです。その小さな傷からばい菌が入れば、足が使えなくなることも考えられます。そして、動けなくなり、座り込んで過ごすうち、内臓が圧迫され、衰弱し、最悪の場合死につながることも考えられるんだとか。

だから毎日の足裏掃除に、飼育員さんたちは余念がありません。



↑こちらがラスクマル。大切に、大切に育てられています。

せっかくズーラシアに行ったけど、時間がなかったのと、暑かったのとで、動物にはあまりあえず…





↑一応バクとトラです。

あとは、こんなかわいい子たち(≧∇≦)





モルモットとパンダマウスだそうです。

今回は「インドゾウの飼い方」ということで、動物園のバックヤードにズームインしてみました。

以前、獣医さんから「生き物を飼うということは、その命に責任をもつこと」と教えていただいたことがあります。

ゾウはもちろん、可愛らしい小動物を飼うということは、とてつもない責任がついてきます。そこも含めて、生き物との付き合い方を考えていけたらいいなと思っています。

捨て猫、捨て犬問題や、最近では大型爬虫類や危険生物を野に放す方がいて大問題になっています。

飼い主になる方には、それなりの心構えをもって、責任ある行動をお願いしたいものです。



ちなみにズーラシアは今年で開園15周年。写真のポストから手紙を出すと、記念スタンプを押してもらえま~す(*^_^*)


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