自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

9/14-15 潮路小学校宿泊体験学習

2017年09月20日 14時16分38秒 | 学校向けプログラム

9月14日~15日に潮路小学校の宿泊体験学習がありました。

1日目の午前中はブナ林散策へ。
入林する前に駐車場脇の茂みに、あらかじめ隠してあった動物のフィギュアを探してもらいます。
どんな見方をすれば、どんな探し方をすれば面白いもの不思議なものを見つけられるか、
ゲームをしながら”探す目”をきたえます。


全部で9個隠れていたフィギュアは協力プレーで無事に全部見つけられました!
ブナ林でも一人では気づかないものも、皆の目に映る不思議なものを共有しながら進みました。
林内のぶなの木台から、谷間に向かって「ヤッホー!」
全員で声をそろえてやると、かえってくるこだまもしっかり聞こえました!

途中から雨が降るかな?といった予報でしたが、ブナ林出るまで降られることなく快適に歩けました。
駐車場の東屋でお弁当を食べて、午後はぶなセンターへ。

展示やブナ材で出来たオモチャ・道具をしばし見学してから、木工房でブナの葉マグネットを作ります。
木からお気に入りのブナの葉をとるところから作業スタート。
ブナ林ガイド内で話したブナの葉の特徴をとらえながら、電ノコやヤスリ、電気ペンで形をつくっていきました。

それぞれオリジナルのブナの葉マグネットが完成したところで、自然学校へ向かいます。
ぶなセンターで作業しはじめたあたりから、雨が降ったりやんだりを繰り返しており、
残念ながらカレー作りは野外ではできませんでした。

とはいえ折角カレー作りの予習をしてきていますので、館内でカセットコンロを使って調理しました。
火の性質やたき火のつけ方も、たき火台を使ってデモンストレーションのみ行います。
野外でない・火が安定していることから、比較的調理はしやすいですが、
役割分担、時間配分、作業は基本的に子どもたちだけで進めてもらい、大人は適時アドバイスする程度です。

チームワークを発揮して時間内に美味しく仕上げてくれました。
食後の片付けも、チェックを貰いに来る前に自分らで確認するなどして、1回目のチェックで殆どが合格でした。

食後は外でたき火を囲みながらレクを予定していましたが、こちらも雨のため館内でキャンドルファイヤーを。
ロウソクの灯りも意外と明るく、火を囲むと不思議と楽しくなってきます。
みんなでレクゲームをしたり、授業で練習してきたマイムマイムを踊ったりしました。

私は小学生の時マイムマイム習いませんでしたが、体を動かし声を出し、仲間とやると結構楽しいですね。

その後温泉に行き、1日目が過ぎました。

2日目です。
夜のうちに激しい雨が降り、予定していたカヌーの実施が危ぶまれましたが、下見のもと実施できることに。
とはいえ普段の夏の川より少々水カサも増しており速いです。
しっかりと安全確認の説明をしてから出発。


雨雲が過ぎて青空も見えています。水面に空が反射していてきもちいい!
カヌーを漕ぎながら水中にいる生きものたちに思いを馳せ、
水の流れのチカラ強さを感じながら、森や海との繋がりを考えました。

自然学校と潮路小学校は距離が近いということもあり、2日目の午後も時間がありバター作りをしました。
酪農地帯の黒松内、では寿都の特産は?牛の特徴、牛乳はどうやってつくられる、牛乳でつくられてるものは何がある…?
クイズ形式で考えます。

わかってきたところで、ペットボトルに材料をいれて振るふるフル!!!
ひたすら振って脂と水分を分離させてバターを作っていきます。
交代交代でやっていましたが、結構大変。
だけど自分で作ったバターはやっぱり特別、パンに塗っておいしくいただきました!

こうして2日間が過ぎ、今年度最後の宿泊体験学習も無事に終えられました。
仲がよくお互いに助け合ったり、発見したことをシェアしあったりしており、
子どもたちの表情や言葉からも、楽しく学び過ごせた事が感じられました。


既にあたりの木々は色づきはじめ秋模様。
北海道の短い夏に名残り惜しさを感じながら水道具を片づけ、薪や乾燥室など冬の準備をはじめています。
今既に、来年の夏海や川での活動が待ち遠しいです。

(くま)


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