先日、バイクで広島に行ったのですが、なんだか今まで思っていたイメージと全然違う部分と、分かってたはずなのに分かってなかった部分があって、なんだかちょっと知識が膨らんだ気がします。
広島で行った場所は、もちろんお好み焼きを食べましたが、袋町小学校平和資料館と旧日本銀行広島支店、原子爆弾爆心地、原爆ドーム、本川小学校です。
いつも長距離ツーリングのときは、時間に余裕がないので博物館や美術館等は寄らないようにしています
それなりの「〇〇館」は、まじめに見出すとそれだけで1日近くかかったりするのでキリがない。。。
ただ遺構、遺跡の類とその資料館ぐらいならついでに見ています
袋町平和資料館はその類。
たいして大きくない建物ですが、じっくり見るとそれなりに時間がかかります。
すぐ近くの旧日本銀行広島支店もそう。
そして、写真や実際の建物や掲示物を読んで知識が積もってくると、あらかじめ予想はしていましたが、やはりズーンと重たい気分になってきます
それは、ヒロシマに来て勉強をするということは、その悲惨さや不条理さを実感するということと同義なので当たり前のことではあります
「あとまだあとあんなに見るところがあるのか・・・」と思うと途中でもう外に出たくなります。
半分義務感のようなもので最後まで見終わりました。
それが、です・・・・
原爆ドームに行って見ると、まったく違った感覚でした
ものすごく安らぐというか、なにかそこだけゆったりとしたものに包まれている感じがして、もうそこから立ち去りたくなくなります。
すーっとそこに居たい気分。。。
確かに屋外で、天気も良くて、人がたくさんいて、という環境は、さっき見た資料館とは違いますが、それ以外のなにかが原爆ドームの周囲にはある気がします。
それは、平和を願う人々の心か、戦争はしてはいけないという決意なのかもしれません。
とにかく何か分からない大きな暖かいものに支配されていて、かなりの時間をここで過ごしました。。。
それと・・・
広島の街はすっかり復興していて、昔原爆が落ちて壊滅した場所とは思えません。
袋町平和資料館は「え、こんなところにあるの?」という街中ですし、原爆ドームは忽然と姿を現します。
爆心地に至っては、碑が立っているだけ。
100年は草木がが生えないと言われていたのに、放射能もあったはずなのに、草も生えているし、ビルも建ち、人も普通に生活している。
今まで、普通過ぎて気付いてませんでした。。。
だったら・・・??
福島。
残った原発の処分はおいといて。
放射能で汚染されて住民が帰れない町は、除染されて帰ってもいいのに住民が戻ってこない町は、いったいどうなるのだろう。。。
と、少し悲観していたところがあるのですが、こんなことを言っては不謹慎かもしれませんが、長い目で見たらなんだかあまり心配ないような気がしてきました。
希望はある。。。
広島といえば、ヒロシマ=戦争=悲惨 という構図だったのが、実際に行ってみたら、イメージが変わりました。
今では、ヒロシマで思い起こすのは、もっと暖かい感覚です。
広島を訪れた人がこういう思いを持つようんあり、そういう人が増えていけば世界が変わる、そんな気がします
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