いろいろ見るところがありそうなので、黄金博物館は後回しです
昼飯を食べるところを物色しつつ歩いて行くと、太子賓館(タイツーピンクァン)がありました。
青桐にありましたねぇ、工事中で見れなかったので丁度よろしい、見せていただきましょう。
早速入ってみると、日本家屋と日本庭園が。
ちょっと違うぞ・・・と思うところもあるものの、まぎれもない日本の家。
日本人が統治していた場所に、威張りくさった日本人の偉い人のために建てられた迎賓館。
なんだかちょっとピンとこない感じです。
が、間違いなく、日本人がここに来て自分の国として治めていたのです。
日本の占領政策については、歴史では習ったことはありましたが、宗教や言語を強制したとか、あまり良いイメージはありませんでしたし、
戦時中のほんの一時的な期間だと思っていたので・・・・
50年間もの長い間統治していたということを知り、こんなに分かりやすい形でその痕跡を見られるとは。
今の日本人でこの事実をはっきり認識している人がどれだけいるでしょうか。
台湾の人はほぼ全員が知ってるのに
日本人にとって幸いなことに、台湾の方たちの多くは日本の統治についてあまり悪い印象は持っていないようです。
むしろ良かったと思っていただいている方も多い。
日本人ももっと自分の民族の歴史について、悪いことをした、と目をつぶるのではなく、もっとしっかりと事実を認識しないといけないな~と感じました。
裏に回ると弓道場が。
ここ金瓜石は有名なお隣の九份と同様、金の鉱山で発展した町。
その紹介の立て札はこのとおり。
錆び錆びです。
台湾の、こういうところがかわいくて好きです・・・(自分っぽい)
採掘した岩石を運んだトロッコでしょう。
線路のまま残っています。
採掘跡のトンネルにも入れるみたいですが、ここでまず行ってみたいところがあるのです。
日本統治時代にあった神社の跡。
鳥居や灯篭が残っているみたいです。
案内の標識に従い、山の方へ山の方へ・・・・
階段だらけです。
角を曲がったら、灯篭がありました。さらに階段はつづく・・・・
しばらく登ると、青い空と山をバックに、そびえたつような鳥居と、その守護神の様な灯篭が見えてきました。
なんだか神々しく見えます。
すでに汗だくヘトヘトで、ここで休憩です
くるりと反転して階段に腰を下ろすと、今度は下の町と、登ってきた道と、海が見えました。
あんなに高く見えたモンテカルロ(?)の山が、あんなに下の方に見えます。
登ってきたんですね・・・・
山の風に吹かれながら、こんな風景を見ていると、昔の人がなぜここに神社を建てたのかが、なんとなく分かる気がしました。
あくまでも気がするだけですが、神がいる場所に近い気がするのです。
高い場所全てがこんな感じを受ける訳ではありません。
でもここはそうです。
きちんとした神社で感じるすがすがしさというか、清涼感というか、そういうのがある気がします。
もしかしたら逆かもしれません。
神社の建物は無くなってしまったけど、ここにはまだ神様がいるのかも・・・・
ガイド本に載っていたのはこの鳥居でしたが、実は神社跡はまだこの奥。
階段を右に曲がった先です。
それを目にした時、少なからず度肝を抜かれました。
なんじゃこれは・・・??
(つづく・・・)
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