
ヨークシャーデイルズ国立公園の真ん中を走るB6255を南下します。
天気が良くないせいか、ちょっと寂しい感じの、でも素晴らしい景色が続くワインディング
こんな素晴らしい景色の中を走れるなんて、なんて幸せなんだ・・・
じっくりと幸せを噛み締めながら、のんびりと流したいのですが、そうはいかない事情がイギリスにはあるのです。
イギリス人は、めちゃくちゃ飛ばすんです・・・
こんな素晴らしい景色がすぐそこにあるというのに、それを気にも留めず、超ハイスピードで疾走する。
バックミラーで遠くに見えたと思ったら、瞬く間に近づいてきて、気付いたら後ろにぴったり張り付いているのです。。。
景色を見ながらのんびり、という訳にいかず、仕方なくときおり道路わきの空き地に止めて先に行ってもらいます。
そんな中でも、この写真のスポットは最高の場所でした
うねうねと曲がりくねった川と、ゆるやかにカーブが続く長いワインディングロード。
ビートルズのポールマッカートニーは、この景色を見ていたのかも、と本気で思う。
立ち去りがたし
これまでの青々とした牧草地とはちょっと違う、ヒースの枯れた感じの丘陵地帯。
(写真はけっこう青々としてますが・・・)
なんかカッコいい橋が見えてきました。
よく見ると、列車が走っています。
後で調べたら、リブルヘッド高架橋で、リブルヘッド駅は1876年建築の古い建物でした。
さて、話は変わりますが、さすがに毎日パンとポテトでは体がもたない。
そして、とにかく寒い。。。
「何か温かい、パンチのある食べ物が食べたい、、、(ただし安価に)」
真っ先に思いつくのが、テイクアウトの中華料理屋。
過去の記憶では、安くて量がむちゃくちゃ多い。
味は、若い(おそらくイギリス生まれの)中国人の店はイマイチですが、おじいさんがやってる店は激うまでした
街に入ったら絶対中華料理と思っていたので、運よく小さな町の通り沿いに見つけた時には心の中で万歳三唱してました
小躍りしながら店に入り、たくさんあるメニューの中から(おそらく)チャーシュー麺と唐揚げと白ライスを選択。
天にも昇る気持ちで注文しました。
久しぶりのちゃんとした温かいご飯、
あぁ、早く食べたい、熱々の麺と白いご飯!!
店内では食べれないので、冷めないうちに急いで食べる場所を探さないと
しあわせな気分でカードを出すと・・・
「あー、カードは使えないあるよ(もちろん英語で)」
「へ?」
「現金ないあるか? それなら通りの向かいにキャッシュコーナーあるよ、現金そこでおろすあるよ」
「ちょちょ、ちょっと待って・・・」
キャッシュコーナーなんかあっても、イギリスの銀行に預金なんて無いし、現金持ってないし・・・
あぁ、少しだけでもポンドに替えておくんでした。。。
「ソーリー、ちょっとやめておくわ、ありがとう」
「そうか、また来いあるよ」
あたたかい店から再びうすら寒い通りに出て、冷たいバイクにまたがる。
マッチ売りの少女が束の間に見た幻のように、熱々の中華料理の夢は目前ではかなく消え去りました
あとで聞いたら、キャッシュコーナーではクレジットカードで現金が引き出せるらしい。
その時知っていれば。。。
温かい中華料理残念でしたね。
なかなかお店探しも大変ですね。