来た道を1時間戻って暖かいキャンプ場に行くか。
それとも、15分走った先のキャンプ場に賭けるか。
誘惑に負けて、先に進むことにしました
途中、「冬用タイヤでないと峠は越えられません」の看板がありましたが、雪は無く通過。
(正直なところ、心の底では通れないことを祈っていたような気がします・・・)
日暮れ前の素晴らしい景色。
も、なんだか心もとない気分が勝っていて、感動する余裕がない。
キャンプ場に到着。
陽は完全に暮れていますが、かろうじて明るい。
そして、そこに広がっていたのは、、、
雪原と、凍って雪が積もった湖でした・・・
ここで寝るか?
寝れないことは無いと思うけど、誰もいないよ?
でも来ちゃったんだから、さっさとテントを張ってしまおう
カバンを降ろそうと荷ほどきを、、、
と、、、非常に重大なことを思い出しました。
さっきコーヒーを飲んだ時に、カセットガスがほとんど残っていなかったことを・・・
近くにコンビニは無いし、いざという時は湯たんぽが頼みの綱だったのですが、、、
もしガスが無くなったら・・・お湯が沸かせずヤバイ。
周囲に人はいない。
焚き火好きのソロキャンパーが、少しは居ると思ったのに・・・
うかつでした。
ガスが無いこと自体うかつですが、それに今気づくのはホントにアホです
「戻ろ」
串原まで戻ればここまで寒くはない。
天気予報で調べると、ここは最低気温0℃、串原は2℃。
浜松で3℃を経験していて(寒かったけど)、そのときより寝袋が1枚多いので2℃なら絶対いける。
おそらく0℃も大丈夫だけど、ここは周囲に何もないので危険です
夜用に持って来た中綿の上着を一枚着込んで、ひたすら戻る、戻る。
もど、、、あれ?
「ブル、ル、ル、、ル、、、ル、、、、、、、」
パワーが無くなって、アクセルを開けても回転数が落ちていく。
エ、、、エンジンが止まる・・・!?
恐怖で心臓が凍りそうになる。
ここでこれは。。。
こんな山の中でエンジンがかからなくなったら、手の施しようがありません
一番近い民家まででもおそらく数キロ、町まで15km~20kmあります。
どちらかに下っているはずなので、ニュートラルでどこまで行けるか。。。
しかし、とうとう走らなくなり、エンジン停止
暗闇の中、すっかり静かになったバイクの上でしばらく茫然とします。
ひたひたと押し寄せてくる絶望感。
誰かを呼ぶか。。。
いや、明日の朝でもやることは同じだし、この時間に来てもらう意味は無い。
ここで寝るか。。。
まぁそれはそれでいいか。。。
(つづく)
しかし、考えられる最悪の状況ですね…無事を祈ります!
山の中でのエンジン停止。まじ怖すぎですね。むかし林道で迷子になりガソリンが少ない状態で20キロドキドキして走ったのを思い出しました。
そうなんです。
最近は携帯電話があるので昔ほど恐怖は感じませんが、そもそも助けがいるような場所は電波が届かないようなところなんですよね~
林道でガス欠の恐怖、、、
あと何kmあるのか、どころか、行けるかどうかすらも不明。行き止まりならひたすら元来た道を戻るか、別の道をチャレンジするか。地図に無い林道はそのせいで楽しいのですが、ガソリンが無いとなった途端に地獄の人生ゲームに変わりますよね。。。