エ、、、エンジンが止まる・・・!?
奥深い山の中でバイクが止まってしまった。。。
ガス欠でもない限り、故障以外でバイクが止まることはありません(当たり前か・・・)
ガス欠はエンジンが本当に止まるので分かります。
が、今回のは、エンジンかかっているのにアクセルを開けてもパワーが出ない感じ。
こんな症状は初めてです。
感覚的にはエンジンがダメになったとしか思えない・・・
降りて確認します。
「あ、、、」
原因は一瞬で判明。
荷物が崩れています・・・
カバンがずり落ちて、タイヤに干渉していたみたい。
ふう、ひとまずよかった、バイクに異常は無、、、い、、、けど・・・
ガーン!!
カバンに大きな穴が開いて、さらに寝袋も破れて中の臓物が飛び出しています
いろいろ探してやっと見つけたカバンと、30年間寝食を共にしてきた寝袋を同時に失ってしまった。。。
でもとりあえず今は、温泉を目指そう
とにかく、寒すぎる。。。
温かい温泉にとっぷりと浸かって、星空を眺めながらのんびりと過ごすこと。
それだけが、冷え切った体と大切なものを失って落ち込んだ気持ちを支えてくれる唯一の救いでした。
そしてとうとう温泉に到着。
「ん? やけに暗いぞ」
イヤな予感が・・・
休みやん!!
ひどすぎる。。。
この冷たく冷え切った体をどうしてくれる。
残された唯一の楽しみを奪われて、もう何しに来たのか分かりません。。。
明確なのは、ここでご飯を食べて寝ること。
嘆いても始まらないので、テントを設営。
カセットガスがどれくらい持つか分からないので、まずお湯を沸かして水筒に入れます。
これで、もし寒くて我慢できなくなっても大丈夫。
で、ご飯を炊いて、焼肉です。
のんびり焼いて、途中でガスが無くなると目も当てられないので、一気に投入して全部焼いてしまいました。
お酒飲まない人はご飯のおかずなので、これで十分なんですよね~
食後、あまりに寒くてテントの中に入って読書。
外に居られないなら、ホントにキャンプの意味がないなぁ。。。
さて、問題の寒さについてですが・・・
寝袋の2枚重ねは、穴が開いたにもかかわらず完璧に冷気をシャットアウト。
ぬくぬくと寝ることができました
これなら岩倉ダムのキャンプ場でも十分寝られたなぁ~
そしたら温泉も入れて、カバンと寝袋も失わずに済んだのに。。。
と、後ろ向きな思いにふけってしまう
さすがにちょっと落ち込みました・・・
翌朝、お金を払いに行きます。
ちょっと来ない間に、値上がりして1.5倍になっていました!!
といっても、1500円ですけどね~
もうキャンプというより、サバイバルですね!
「なんでわざわざ、こんな辛い思いしてるんだろ…」って思いますけど、しばらくすると、また行きたくなるから不思議です。
お疲れ様でした!
30年愛用の寝袋残念でしたね。
心が折れまくりですよね。
山の中でのトラブルは、まじ怖いですよ。
何なんでしょうね。。。
ツラくて寒くて我慢の連続のキャンプも、
疲れて体中が痛いツーリングも、
くどくて脂っこくて見るのも嫌な福井のソースカツ丼も、
しばらくすると、また行きたくなるんですよね~
少量の毒は薬になるといいますが、おそらくそういうことなんでしょうか。
苦痛が生気を呼び起こすというか・・・
コージツで買った1万円くらいの安物ですが、それ故に使い倒して、それで愛着が湧くんですよね~
でも、まだ使えそうでしたので、もうしばらくお世話になりそうです
「1万円くらいの安物」というのは、ちょっと微妙な表現でしたね。何万円もするような高級品じゃないという意味です。
今みたいに安くて良いものが出回っていなくて、当時としてはちょっと奮発して買ったそこそこのモノだったような気がします。だから大事にはしていましたよ。