弁当製造工場に勤務していた。
調理師だから
調理場担当。
冷凍ものだけではなく
生鮮食材も扱うので、
春夏秋冬を通じて
クーラーが不可欠だった。
寒い調理場で、
冬場は
これでもかと言う程、
厚着を重ねて
寒さをしのいだ。
どうしのぎようもなかったのが、
冷凍の食材を
調達に入る時だ。
業務用の大型冷凍室は、
常にマイナス三十度前後
で凍えっぱなし。
防寒スーツを羽織って入るが、
三分もいれば、
もう冷凍人間。
吐く息は真っ白で、
すぐにも凍ってしまいかねない。
さらけだした顔が痛い!
大げさではなく
命がけの仕事だった。
冷凍室を出ると、
また大変だ。
目が悪くて
眼鏡をかけているのだが、
内と外の温度差は、
その眼鏡を
完全に曇らせてしまう。
慌てて拭こうが、
すぐに曇り、
目の見えない人の苦労を
体感する。
足元が見えないから
危険がついて回った。
十年以上勤めて、
もうこりごりだ。
マイナスの世界は、
二度と味わいたくない。
痛切に思う私、
実は
十二月生まれなのだ。
調理師だから
調理場担当。
冷凍ものだけではなく
生鮮食材も扱うので、
春夏秋冬を通じて
クーラーが不可欠だった。
寒い調理場で、
冬場は
これでもかと言う程、
厚着を重ねて
寒さをしのいだ。
どうしのぎようもなかったのが、
冷凍の食材を
調達に入る時だ。
業務用の大型冷凍室は、
常にマイナス三十度前後
で凍えっぱなし。
防寒スーツを羽織って入るが、
三分もいれば、
もう冷凍人間。
吐く息は真っ白で、
すぐにも凍ってしまいかねない。
さらけだした顔が痛い!
大げさではなく
命がけの仕事だった。
冷凍室を出ると、
また大変だ。
目が悪くて
眼鏡をかけているのだが、
内と外の温度差は、
その眼鏡を
完全に曇らせてしまう。
慌てて拭こうが、
すぐに曇り、
目の見えない人の苦労を
体感する。
足元が見えないから
危険がついて回った。
十年以上勤めて、
もうこりごりだ。
マイナスの世界は、
二度と味わいたくない。
痛切に思う私、
実は
十二月生まれなのだ。

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