こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

自分勝手なのを男らしさと錯覚

2015年06月23日 12時02分02秒 | 文芸
自分勝手なのを男らしさと錯覚

 夫は自分のことしか考えないタイプで、妻や子どもはいつも後回しです。仕事ならまだしも、趣味でも同じですからアキれるばかり。でも、結婚前は、そんな気性が逆に男らしく見えて恋してしまったとあれば、沈黙するのみです。
 義父は夫と全く逆で、ひたすら尽くすタイプなのです。足が不自由な義母への奉仕は、見ているだけでも感動的。どんなに自分がつかれているときでも、義母の希望を実行するのに懸命なのです。その上、夜は義母が不自由にしているな足や腰を、丹念にさすってあげるのが日課ですから、「ようやりはる」と絶句してしまいます。
 その父親の血を受け継いだとは、とても信じられない夫。「あんた、ほんとにお義父さんの子ども?」と皮肉を言っても、「そう見えるか。オレも疑ったことがあるんだ。親父と違って、俺ハンサムだろう」ですって。「一度聞いてみたら、バカッ!て怒鳴られちゃったよ」と大口開けて笑い転げる夫です。
 ただ同じ血筋なので、夫が年を取った時に期待します。
(神戸・1988・11・11掲載)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人生初めて広告新聞に載った... | トップ | 父の日に »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文芸」カテゴリの最新記事