こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

恥も外聞もなく何枚も重ね着

2015年06月21日 18時59分24秒 | 文芸
恥じも外聞もなく何枚も重ね着

 小生、12月生まれ。誰も彼もが「ああ、それでか」と口を揃えて感心する。寒さに強い、と思うらしい。
 確かに条件が揃っている。いまの職場は仕出し・弁当の製造工場で、担当する調理場は常に18度以下の温度設定を余儀なくされる。しかも深夜から早朝までの勤務。扱う食材の大半は冷凍品で、夏場は冷房がガンガン効いているし、冬場は底冷えがする中、立ちっ放しで仕事をする。こんな環境でもう10年以上勤めており、そこに12月生まれが加われば、当然の反応と言っていい。
 でも、当の本人は無類の寒がり屋で、冬はこたつで丸くなる猫の心境だ。それを生れ月で決めつけられては心外この上ない。
 寒がり屋だから防寒対策は万全を期す。パッチとラクダのシャツは必須のアイテムだ。厳寒期には二枚の重ね着どころか3枚、4枚の時もある。「太ったね」と言われるのはしょっちゅうだが、恥も外聞もない。ただ実行あるのみである。誰も助けてくれないのだから。
(讀賣・2004・12・12掲載)

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