こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

仕事探し

2015年07月20日 13時44分49秒 | 文芸
夫も私も仕事探し

 わが家の春闘は厳しいものになりそうだ。相当の覚悟で臨まなければ、と思っている。
 昨年、商売をやめ、働きに出たわたし。保母の資格を生かしての仕事だから、結構やりがいがあったが、それも3月で雇用期間は終わる。
 名がね商売に励んで来た夫は、体をこわして、現在は実家の家業を手伝いながら、子育てに専念中だ。まだ無理ができるほど回復していないので、いまや家計のちゅうしんになるのは、わたしだ。
 失業保険がいくばくか貰えそうだが、それに甘んじている余裕はない。4月早々にも出来るだけ条件のいい職場を探し当てねば、わが家は路頭に迷いかねない危機がやって来る。
 そんなわたしのいら立ちを感じるのか、夫もさほど体力が必要でない仕事への突破口を開こうと懸命である。
 小学校入学の長女。幼稚園に入る長男も、やっぱり緊張感でいっぱいだ。
 春を前に、わが家族はいっせいに闘いの渦中に飛び出すために身構えている。どんなに過酷であろうと、負けてられない、わが家の春藤は!
(讀賣・1990・3・25掲載)

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