こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

昔々のお話

2018年12月30日 10時05分59秒 | Weblog
 商工会議所内のレストランに勤めていた。会議所の忘年会は大がかりで、各課の代表が舞台でかくし芸を披露しあい、もう大騒ぎ。
 レストランの代表に、アマチュア劇団に参加していた私に白羽の矢が立った。一人じゃ面白くないと思ったので、いつも調理場で冗談を言い合うチーフに声をかけた。でっぷり太った体形で、痩せて背の高い私と並べば、それだけで受けると思ったからだった。
 ところが、チーフは大乗り気。台本を書いてきて、何やかやと注文オンパレード。即興の宴会芸でお茶を濁そうとの思惑が、まったくのアテ外れ。仕事終りの練習を、一週間みっちりやらされ、こんなはずじゃなかった!
 忘年会で出番を迎えるまでに飲みすぎ、もう酩酊状態で舞台に。懸命なチーフとメロメロ漫才をやってしまい、あの練習は無意味に。
 ところが案に相違して、これが大うけ。拍手喝采で、まるでスター扱い。そのスターには、忘年会が終わった宴会場の後片付けが、しっかりと待っていた。
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