老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

24;「桜梅桃梨」から「桜梅桃李」に変更

2017-04-17 17:18:10 | 春夏秋冬
🌸
ブログ名は「桜梅桃梨」でしたが、
「桜梅桃李」に変更します。
正しくは「桜梅桃李」と書くべきところを
「李」を「 梨」に変えた。
理由は今は福島県で生活していますが、
白河の関を越える前は茨城県に棲んでいた。
茨城は梨🍐の産地で白い花で美しかったので
李 だったのを 梨 に変換した。
幸いどちらも「 り 」と読めたこともあり・・・。

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在宅介護のブログに何故「桜梅桃李(おうばいとうり)」としたのか❓
ベッド🛌生活で行えることは
寝る、食べる、排せつ、点滴、💊、📖、タブレット、📞
と、言ったように限られている。
だから、病室の中の時間は豊富にあり、
📖とタブレットに手と目がいく。

🌸
そうそう、
桜梅桃李のことについて話しを移したい。
鎌倉時代、『古今著聞集』(ここんちょもんじゅう)の
「草木」の項に「春は桜梅桃李の花があり・・・」
と記述されていた。
桜梅桃李は、それぞれが個性を持ち見事に咲き、
心を癒してくれる花。

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つい他人と自分を比べ、意味もなく羨んだり、劣等感を抱いたりする。
「自分は生きていても意味がない(価値がない)存在でしかない」と。
人は誰も、長所、短所はある。
短所に目はいきやすい。
自分にしかない良さを見つけ、自分だけの花になる。
病み老いたとしても、この世に存在価値のない人はいない
失なわれた若さや記憶や手足の動作を嘆くのではなく、
自分(それぞれ)が「できる」ことやまわりの「他者(ひと)に役たっている」と
感じることで、居場所や希望が持てる。
桜は 桜らしく
梅は 梅らしく
桃は 桃らしく
李は 李らしく

🌸
老人介護は、出来なくなったことを問題視するのではなく、
出来ること、よいところを見つけ、
それを褒めることから始まる。
爺婆で一纏め(ひとまとめ)するような介護ではなく、
「(自分は)生きていいんだ❣️」と
感じさせてくれる居場所で、自分の花🌸🌺🌼🌹🌻を
咲かせていく。

手足が動かなく寝たきりで老人が死するとき
「もう人間には生まれたくない」と 嘆き悲しむのか、
それとも、素晴らしい介護人に遭遇し「また 人間に生まれたい」と感謝し眠るのか。






23;何も出来ない時間の苦痛

2017-04-17 12:17:54 | 春夏秋冬

入院生活4日目
ようやく平熱になり、
排尿痛は有るも薄らいできた。
話す相手もなく病室で寝たり起きたり。
ふと、いま入院している老人(要介護者)は、4人もいる。
6人か4人の病室で療養していても、
高齢になると耳が遠くなり、病室で大きな声で話す訳にもいかない。
圧迫骨折、大腿骨骨折だと余計に歩くこともできない。
肺炎で入院し、治療により回復したが、
寝たきり、認知症が進んだ状態で退院となる。

実際に、病室の壁や天井だけをみている老患者と
住み慣れた古い🏠で独り暮らす老人も壁や天井をみている。
病室の壁や天井を見ても退屈だけで、頭は働かない。
しかし、家族と暮らしてきた🏠 には、
柱の傷、煤けた壁や天井、旅行で頂いた置土産の飾り、賞状などの額、孫の写真盾など、
眺めているだけで思い出が走馬灯のように浮かんでは消え、
懐かしく思う ものだ。
🏠の風景は身体の一部なのかもしれない。

今回入院してわかったこと❣️
病気になり入院し、仕事の約束をキャンセルせざるを得なくなった。
非日常的生活であるが故に、明日はなく時間が失くなる。
(時間が喪失していく苦痛)
病気になり改めて時間の大切さを知る。
退院後は時間について、それまでとは違う見方や使い方にしていかねば・・・❣️






22;非日常的な生活と読書

2017-04-17 07:37:58 | 春夏秋冬




昨日も熱は上がったり下がったり、
只今は平熱、朝食前に
💉により 血を採取❣️
苦手というか❣️
ナースや検査技師のなかで上手下手があり、
下手な人に遭遇すると
針で血管を無理に探し回るから余計に痛い。
そのときは必ず内出血になりドドメ色‼️
本日のナースは💉は上手で安心、点滴のときも痛み無し。
ボケないよう本を読みはじめた。
持参した文庫本4冊のうち1冊を読み終えた。
原田マハ著『本日は、お日柄もよく』(徳間文庫)のなかで
素敵な文に遭遇❣️
「聞くことは、話すことよりもずっとエネルギーがいる。
だけどその分、話すための勇気を得られるんだ、と思います」(158頁)
「安定した仕事で幸せにんるのもいい。
けれど、人を感動させ、幸せにする仕事に就けるのはもっといい、って。」(252頁)
桜🌸デイサービスや在宅老人から
耳を傾け聴く姿勢(傾聴的姿勢)を心がけ
老人の話しを聴くことを大切にする。
基本に帰る
小さなことでも出来なかったことが、
本人の努力で出来たときは喜び感動する ❣️
感動は老人からのプレゼント🎁である。








21;口から食べると元気になる 最終回

2017-04-17 04:26:41 | 老いの光影
身体の動きも良くなり、
37.0℃台の熱も下がり 、
状態が良くなった和田アキさん(79歳)。
理由は何か❓
素人の私が考えたことなので、
間違った考えのときは、
遠慮なくコメントにより
助言頂ければ助かります。

自宅🏠で調理が余りなされず、
コンビニで買ってきた🍙、菓子パン、スナック菓子🍿、揚げ物などが多かった。
桜🌸デイサービスでも当初は、
アキさんの食事量は十分に摂れているとは言えなかった。
(その理由は「3」を参照)。
スタッフの食事介助により全量摂れたことにより、
《栄養が確保》された➡️ エネルギー量やたんぱく質の量が確保できた。
エネルギー量が不足すると ➡️ 痩せてくる。アキさんの顔も痩(こ)けていた。
脳にも栄養がいかず、ボ〜とする。
デイサービスに来ても、集中力がなく、言葉も発しなかった。
たんぱく質の量が不足する ➡️ 筋肉量の低下
➡️ アキさんさんの場合、足が上がらない、
足が前に出ない、座位姿勢が保たれない
➡️ 左側に傾いていた。
栄養が不足する (食物にも水分が含まれている)
➡️ 脱水症状 ➡️ 37.0℃台の熱発が続いた。
硬い話しになってしまったが、
人間 生きるために食べる ➡️ 生命を維持するために食べる 。
飢えにならないよう食べるために生きる、という見方もできる。

「現代(この世の中)、家族のなかに孤独な老人が同居している」
主旨の コメントを頂戴した。
長男嫁として恵子さん なりに自宅での介護は頑張ってはいた。
同居している長男、次女は何もせず嫁任せ。
🏠では、アキさん自身
家族の誰とも言葉を交えることはない。
長男嫁からは、
「医療費がかかるから・・・」と早期に受診することはなかった。
恵子さんが北の国から連れてきた実母正子さん(79歳 要介護2)が、
37.0℃の熱を出すと即かかりつけ医に受診させ、
毎月、3 つの医療機関 を受診している。

アキさんの介護サービスはデイサービスだけでなくショートも追加した。
恵子さんの負担を少しでも減らすため、
介護費用負担のバランスも考えねばならない。

桜🌸デイサービスセンターは、10名定員の地域密着型通所介護事業所です。