老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

444;いまは「豊か」になったけれど

2017-10-02 15:00:57 | 老いびとの聲
 いまは「豊か」になったけれど(親子の会話)

白髪になり腰は曲がり老いた母親定年が近い息子の会話

昔は米がなくとも困らなかった
隣の家から米を借りることができた


いまは金がなければ
米を買うことはできず困ってしまう


昔は不便だったけど
暮らしは困らなかった


いまは便利になったけど
金に追われている


昔は金がなければ
月賦はできなかった


いまは金がなくても
カードがあれば自由に買える


昔は貧しくても
暮らすことはできた


いまは「豊か」になったけれど
(家族が居ない)食卓風景は寂しくなった
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443;上手な介護サービスの活用処方 第16話「認定調査の項目」 ⑭

2017-10-02 12:10:21 | 上手な介護サービスの活用処方

 上手な介護サービスの活用処方 第16話「認定調査の項目」 ⑭

今回から9回にわたり《認知機能》の認定調査の項目になる
認知症の症状があるかないか、チェックを行う

3-1 意思の伝達(能力)
1.調査対象者が意思を他者に伝達できる
2.ときどき伝達できる
3.ほとんで伝達できない
4.できない


1.手段を問わず、常時、誰にでも「意思の伝達」ができる状況をいう
2.通常は、調査対象者が家族等に対して「意思の伝達」ができるが、
その内容や状況などによってはできる時と、できない時がある場合をいう

3.通常は、調査対象者が家族等に対しても、ある事柄や特定の人に対してであれば、まれに「意思の伝達」ができる
認知症があり、「痛い」「腹が減った」「何か食べたい」など、限定された内容のみ「意思の伝達」ができる場合も含む

4.重度の認知症や意識障害によって、「意思の伝達」が全くできない、
或は、「意思の伝達」ができるかどうか判断できない場合をいう


失語症で、手指機能の低下により文字を書くことが出来ず、身振りから「意思の伝達」ができる場合は、「できる」になる
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442;恋

2017-10-02 03:49:58 | 老いびとの聲

  

歌 :布施 明
作曲:平尾昌晃
作詞:平尾昌晃


恋というものは
不思議なものなんだ

逢っているときは なんともないが
さよならすると 涙がこぼれちゃう
逢うたびに うれしくて
逢えばまた せつなくて
逢えなけりゃ 悲しくて
逢わずにいられない
それというのも 君のためだよ
ぼくのこの胸も 恋にふるえてる

逢えばそれだけで 楽しいくせに
わかれたあとの 涙がつらいのさ
逢うたびに うれしくて
逢えばまた せつなくて
逢えなけりゃ 悲しくて
逢わずにいられない
そんな恋だけど 君が好きだよ
ぼくは君だけを 愛しつづけたい
ぼくは君だけを 愛しつづけたい


北原白秋『白金ノ獨樂』 《#435;「他ト我」掲載》

二人デ居タレドマダ淋シ
一人ニナッタラナホ淋シ
シンジツ二人ハ遣瀬ナシ
シンジツ一人ハ堪エガタシ


布施明が歌う
『恋』の歌はなんとも言えないほど
詩も歌も好きである
あなたに逢えなければ 悲しくて
あなたに逢えたはずなのに 切ない
その気持ちは
北原白秋の4行詩に
表現され
こうして二人で居るのに
寂しいのは何故なんだろうか
逢えばまた別れる時間が訪れ
一人になったときは
なお悲しく切なくなる

枯葉散る夕暮れ
雨が降り
錆び壊れたベンチに
あなたは居なく
愛をささやくこともできない

歌詞は途中省いているところはあるが
五輪真弓の『恋人よ』は
別れの詩である

公園のベンチに佇み
紅葉を美し感じているとき
恋をしている自分がいる

紅葉から寂しさを
感じている自分は
恋人が居ない

一人ニナッテナオ寂シク
耐エガタイ自分ガイル

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