老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

466;人間を喰いものにする妖怪

2017-10-11 14:47:13 | 老いびとの聲
 人間を喰いものにする妖怪

筍のようにサービス付き高齢者住宅があちこちにできている。
すべてのサービス付き高齢者住宅が悪い、と決めつけているわけではない。
なかには良心的なサービス付き高齢者住宅もある。
しかし、現実は中味は粗末で貧しいサービス付き高齢者住宅が多いのでは・・・。
昨日私が訪れた常陸国の或るサービス付き高齢者住宅を見て、悲しかった。
日中は併設のデイサービスで過ごされている老人達が8人ほどおられた。
どの老人も精気がなく、下をみつめ、車いすに坐らせたままであった。
スタッフはただ一人いるのみ。
生活相談員や看護職員は館内にはいるのだろうが、
私が3時間いても顔を見ることはなかった。
昼食は 冷たいご飯 冷たいおかず、冷めたお茶 が配膳された。
何が「サービス付き」か、と悲しくなった。
サービス付き高齢者住宅は月額20万円は用意しておかないと、
安心して暮らすことができない介護施設。
高齢者住宅の一つであり、賃貸住宅扱いとし、
介護サービスを求めるなら、お金を支払いなさい。
介護サービスの利用は、
サービス付き高齢者住宅で用意した訪問介護、通所介護(デイサービス)を使いなさい。
お金を取れる老人からは、(粗末なサービス、貧しいサービスであっても)喰いものにする妖怪介護事業経営者。
怒ったところでどうしようもない。

いま自分ができること
小さくてもいいから、
力が微弱であっても、
老人もスタッフも元気になる、
小規模デイサービスに力を尽くしていかねば、と思った。


愚痴のブログになり、嫌なブログだね。
気をつけます。

465;生理的欲求と介護 ②  「生理的欲求と赤ん坊」

2017-10-11 08:57:35 | 介護の深淵

 生理的欲求と介護 ②  「生理的欲求と赤ん坊」

マズローの欲求5段階説 なんだか硬い話のような感じになり
それは介護と、どう関係があるのか

人間生きていく上で
 「食べる」「ウンションをする」「眠る」 
欠かすことのできない生理的欲求であることは
生きている自分自身がよくわかる
それらは、空気と同じく当たり前の事としてできている
空気みたい行為である
空気が希薄になると人間呼吸が乱れ苦しくなって、はじめて空気の有難みや存在がわかる
人間 病気や大きなケガをしたとき、
不自由になり「食べる」「排せつ」「眠る」こともままならず
生理的欲求が満たされない危機に陥ったときに、
食べる、排せつ、眠るという、「こと」の有難みがわかる

ここで赤ん坊と生理的欲求がどう関わり合うのか、考えていきたい
赤ん坊は、純粋無垢であり、顔を見ているだけで心がほぐれる
あなたの笑顔(微笑み反応)に癒される存在
しかし赤ん坊は、母親や保育士のお世話がなければ生きてはいけない
母乳、ミルクそして離乳食、オムツの取り換え、添い寝のどれかが満たされないと
ぐずりはじめ、それでも母親が気がつかないと泣き始める

赤ん坊は泣くことが仕事 とよく言われる
赤ん坊は いまなんで泣いているのか
腹をすかし泣いているのか
オムツが濡れ気持ち悪くて泣いているのか
眠くて泣いているのか
赤ん坊にとり泣くことが言葉であり
母親は泣き方の違いを感じ取ることにより
この泣き方は
母乳なのか、オムツなのか、眠いのか を見極める
これは何れも人間最初の生理的欲求である
赤ん坊は無力な存在に置かれている
誰かの世話を受けなければ生きていけない
だから赤ん坊(人間)の欲求の始まりは上記の3つ(ピンク文字)からである
健やかに成長していき 「ヒト」から「人」になるのも
生理的欲求を満たしていくことで、母子の信頼関係も培われていくのである


464;生理的欲求と介護 ①

2017-10-11 02:37:15 | 介護の深淵
インターネットより「マズロー(心理学者)の欲求5段階説(自己実現理論)!この法則を示した図と、マーケティングへの応用論の解説」から上記の図を引用
 生理的欲求と介護 ①

介護職員初任者研修(旧 訪問介護員2級課程)や心理学のテキストでも
必ず目にするアブラハム・マズロー(心理学者)の「欲求5段階説(自己実現理論)」の図が掲載されている

人間の欲求を5段階(階層)に分け、説明されている。

ここでテーマにしたい欲求は、
一番下の階層にある「生理的欲求」である

人間が生きていく上で欠かせない
「食べる」「排せつ」「寝る」は
生きていくうえで欠かせない欲求であり
それは生理的欲求を意味する

この生理的欲求は
私たちの日常の生活においては
当たり前の欲求であり
深刻な問題として感じていることは
普通の生活ならばないのではないか、と思う

介護職員初任者研修で
このマズローの欲求5段階説の説明(講義)をされるが
実際の介護とどう結びついているのか
どこまで掘り下げて話をされているのかわからないが

生理的欲求が
今日の介護施設や介護事業所において
どこまで満たされているか

(在宅介護との関係については除外していく)
私のなかでは
昔も今も変わらず
生理的欲求と介護との関係については悩み続けている