老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1037;柵

2019-04-02 04:13:06 | 老いびとの聲
 
知らない海を眺めていたい

 “柵”・しがらみ

人間一見「自由」であるが
柵(しがらみ)のなかで生きている

柵が絡み纏(まと)わりつくと
思いきり鋏で断ち切りたくなるが
それはできない

生きている限り
柵のなかで生きている


柵から解放され
水戸黄門のように
全国漫遊の旅にでたい

できるものなら
いま旅にでて

 知らない町を歩いてみたい
 知らない海を眺めていたい


それは夢なのか
空に浮かぶ虹のようなもの