或る老人の呟き
時間は人間の生命とは関係なく
無情に時を刻み続ける
時間は無限であり流れる河に似ている
逆戻りすることはできず 只管流れ往くだけ
自分の生命とは無関係に
死は刻々と背後から忍び寄り
残命はどのくらい有るかは
神様だけが知る
老いに入ったばかりで
まだ死は他人事のように映っている自分がいる
それでもときどき
ふと、後何年生きられるか、と・・・・
老いに入ると
人生は引算になり
85歳まで生きれるとしたら
「後18年」と頭のなかで浮かんでしまう
残命は意外と少ないことに気がつき
慌てはじめた自分
還暦を過ぎ6年経過しても未だに
生涯やり遂げた仕事はこれだ、と誇れるものは何も無い
老いに入り
自分は焦り
今更 何を為すべきか、と思うも
何事も成就しなかった
自分にとり
時間は砂時計のようなもの
最後の一粒の砂が
落下したとき終焉となる
それまでに
限られた時間のなかで足掻き
介護を媒介にして 老いと死をみつめ
線香花火のように燃え逝きたい
時間は無常に流れ往き
生命は無常に流れ逝く
無常の世界観に浸る余裕はいまは無く
「良いことも悪いことも今日限り」、と思い
認知症老人は
過去(きのう)を忘れ
未来(あす)はわからない
現在(いま)を生きる
認知症老人に見倣い
自分も今日(いま)を生きる
時間は人間の生命とは関係なく
無情に時を刻み続ける
時間は無限であり流れる河に似ている
逆戻りすることはできず 只管流れ往くだけ
自分の生命とは無関係に
死は刻々と背後から忍び寄り
残命はどのくらい有るかは
神様だけが知る
老いに入ったばかりで
まだ死は他人事のように映っている自分がいる
それでもときどき
ふと、後何年生きられるか、と・・・・
老いに入ると
人生は引算になり
85歳まで生きれるとしたら
「後18年」と頭のなかで浮かんでしまう
残命は意外と少ないことに気がつき
慌てはじめた自分
還暦を過ぎ6年経過しても未だに
生涯やり遂げた仕事はこれだ、と誇れるものは何も無い
老いに入り
自分は焦り
今更 何を為すべきか、と思うも
何事も成就しなかった
自分にとり
時間は砂時計のようなもの
最後の一粒の砂が
落下したとき終焉となる
それまでに
限られた時間のなかで足掻き
介護を媒介にして 老いと死をみつめ
線香花火のように燃え逝きたい
時間は無常に流れ往き
生命は無常に流れ逝く
無常の世界観に浸る余裕はいまは無く
「良いことも悪いことも今日限り」、と思い
認知症老人は
過去(きのう)を忘れ
未来(あす)はわからない
現在(いま)を生きる
認知症老人に見倣い
自分も今日(いま)を生きる