老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1060;探しものが見つからなかった・・・・

2019-04-16 18:01:48 | 阿呆者
探しものが見つからなかった・・・・

かなり以前に読んだ 浅田次郎『見知らぬ妻へ』の本が見つからない
何故か『見知らぬ妻へ』の短編小説が気になりだし
家のなかを探してみたのですが なかなか見つからない
井上陽水のさがしものはなんですかの曲が聴こえてきそう

諦めず探せばあると思うのだが・・・・
すぐ手にしたいので
昨日妻と外食に出かけ
ファミレスの隣りの隣りが書店だったので
私だけ速足で書店の文庫コーナーに向かう

あった! 嬉しさで笑顔満面
他人がみたら間抜けな顔に見えただろう
棚に1冊だけ『見知らぬ妻へ』の文庫本があった
手にとりレジに向かう

いざ支払おうとジーンズでできた小さなショルダーバッグに手を入れ
黒皮の財布を取り出そうとしたら「ない!」「ないのだ・・・」
店員さんに「すいません、財布忘れてしまった。何時までやってますか?」
「22時まで開いています」
いま20時過ぎ
「妻が隣りの隣りに居るので後で来ますから、その文庫本とっておいてくれますか」
「いいですよ」

ファミレスで食事した後
妻から貴重な紙幣野口英世を受け取り
書店に向かい 『見知らぬ妻へ』を手にした

今日は“さがしものななんですか”
“まだまだ見つからなかった”けど
書店でまた さがしものをしてしまった自分
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1059;傍らに人が居るだけで“倖”せ

2019-04-16 03:59:09 | 阿呆者
桜を求めドライブ/オレンジ色に染まった甲子(かし)トンネルを走行


傍らに人が居るだけで“倖”せ

何が幸せか
人それぞれ

傍目からは其の人は不幸に見えても
当の本人は不幸とは思わず幸せを感じている

心の持ち方ひとつで
幸せか不幸か
判れてしまう

僕は君といるときが一番幸せなんだ
“加山雄三 君といつまでも”


結婚した当時は最高に幸せだった
誰もがそう感じるのだが
時を経ると色褪せるか褪せないのは
人それぞれ違う


老い、病になり床に臥せだすと
独り暮らしが切なくこの先不安になりだす

幼子も
床に臥せた老人も
傍に誰か居て欲しいと
人を探し求める

幼子ならば添い寝
老人ならばそっと手を握る
ただそれだけで“倖”な気持ちになれる

“幸せ”を “倖せ”に 表現してみる
 人 + 幸 = 倖

独りでも幸せを感じることはできるが
傍に人が居ることで幸福感は 一層深く拡がる
倖せって、そんな感じがする

わたしがいてあなたがいる
あなたがいてわたしがいる

待つあなたがいるから
わたしはあなたを訪ねる

あなたが訪ねてくるから
わたしはあなたを待つ

人生倖せだったかどうかは
老い方そして死に方で決まる・・・・

それはいまの自分にとり
本当に生きたと実感できるようなことがないだけに
老いに入ったいま
老い方そして死に方は
どうなるかわからないが
最期は海の風景を眺めれたら、と想っている
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