『七夕や 願いは一つ 書けもせで』
(たなばたや ねがいはひとつ かけもせで)
『七夕や 織姫星は 雲の上』
(たなばたや おりひめぼしは くものうえ)
『棚機や 彦星話 影薄く』
(たなはたや ひこぼしばなし かげうすく)
棚機=七夕
『梅雨明けに 嫁の関心 増すばかり』
(つゆあけに よめのかんしん ますばかり)
『白日傘 目眩クラクラ 眩しけれ』
(しろひがさ めまいくらくら まぶしけれ)
『未央柳 茶筌細工の 雄蕊かな』
(びょうやなぎ ちゃせんざいくの おしべかな)
『散り急ぐ 白く儚き 夏椿』
(ちりいそぐ しろくはかなき なつつばき)