『梅雨明けの 碧い空をば 喜びぬ』
(つゆあけの あおいそらをば よろこびぬ)
『日焼けして 強さの判る 日射しかな』
(ひやけして つよさのわかる ひざしかな)
『蟻地獄 蟻の身ならば 天国か』
(ありじごく ありのみならば てんごくか)
『西方へ 涼みに行くや 此岸より』
(さいほうへ すずみにゆくや しがんより)
『台風の 初のニュースの なつかしや』
(たいふうの はつのにゅーすの なつかしや)
『浪花には 団扇ばかりで 扇子なし』
(なにわには うちわばかりで せんすなし)
『ももいろの 夢を咲かせし 合歓の花』
(ももいろの ゆめをさかせし ねむのはな)
『薄紅の 灯ともして 合歓の咲く』
(うすべにの あかりともして ねむのさく)