『梅雨明けに 嫁御の笑顔 戻り来ぬ』
(つゆあけに よめごのえがお もどりきぬ)
『あめんぼう 四本足と 確認す』
(あめんぼう よんほんあしと かくにんす)
『あめんぼう 風と共にか 飛びにけり』
(あめんぼう かぜとともにか とびにけり)
『あめんぼの その下泳ぐ 緋鯉あり』
(あめんぼの そのしたおよぐ ひごいあり)
『学び舎は わしわし鳴いて 休みです』
(まなびやは わしわしないて やすみです)
わしわし=熊蝉(わしわし、九州地方の方言? そう聞こえる。)
『学び舎は 熊蝉鳴いて ゼミナール』
(まなびやは くまぜみないて ぜみなーる)
『雲の峰 蒙古の空を 途切れ無く』
(くものみね もうこのそらを とぎれなく)
『雲の峰 思い出ばかり 浮かび来る』
(くものみね おもいでばかり うかびくる)
『白と黒 日傘の色の この不思議』
(しろとくろ ひがさのいろの このふしぎ)
『合歓の花 高さを変えて また咲けり』
(ねむのはな たかさをかえて またさけり)
『夏の午後 体調測る 創句数』
(なつのごご たいちょうはかる そうくすう)
『娘と行きし オールスターの 団扇有り』
(こといきし おーるすたーの うちわあり)
『冷奴 出れば嬉しと 言うばかり』
(ひややっこ でればうれしと いうばかり)