『涼風か 拓哉の演説 目に涙』
(すずかぜか たくやのえんぜつ めになみだ)
『蝉時雨 初音なりしか 喧し』
(せみしぐれ はつねなりしか かまびすし)
『寝不足の 朝に目覚まし 蝉の声』
(ねぶそくの あさにめざまし せみのこえ)
『蝉の声 暑くなるよな 予感して』
(せみのこえ あつくなるよな よかんして)
『メタボ症 心頭滅却 なお暑し』
(めたぼしょう しんとうめっきゃく なおあつし)
『息長し 元の会社の 小団扇』
(いきながし もとのかいしゃの しょううちわ)
『誰が為に 漬けし梅酒や 棚の中』
(たがために つけしうめしゅや たなのなか)
『待ち侘びし 夕立降るも すぐ止みし』
(まちわびし ゆうだちふるも すぐやみし)
『夕立に 梅雨は明けたか 聞く嫁御』
(ゆうだちに つゆはあけたか きくよめご)
『ふるさとは 山笠終わり 夏本番』
(ふるさとは やまかさおわり なつほんばん)
『向日葵は 黄河の畔 天を向き』
(ひまわりは こうがのほとり てんをむき)