酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

塩辛焼きそば

2020-12-28 | こしらえた話。

あくまで酒のアテです。
これがメインディッシュだったら切ない(笑)

そこらへんに売ってるやきそば(中華麺とソースが一緒になって売ってるやつね)の「塩味」とか「塩焼きそば」を使うのだが、段取りとしては、まず普通に作る。
ただ、塩辛風味を生かすため、肉不要、野菜はキャベツとネギだけどか、シンプルがいいかも。

野菜炒めて塩コショウ、麺を炒めて、さて、スープを投入(塩辛の塩味を考慮し気持ち少なめに)。

で、仕上げ。鍋肌を少しあけてそこに塩辛を。

すぐに麺と混ぜないで、この状態で塩辛に火を入れる。表面の色がさっと変わったら麺と混ぜる。
こうすることで、へんに生臭くならない。

というわけで、焼きそばをずるずるっと、日本酒をきゅ~っと。
この繰り返しが楽しい晩酌タイムになったのだった。

 


これは真似たい!居酒屋酒肴。

2020-12-23 | 旨かった話

先日訪ねた居酒屋で。

あれこれ食べながら、これはいい!機会あらば家でもやってみたいと思ったものを紹介。

肉食いてーと頼んだ「豚バラとニラの炒め物」。これが想像をいい意味で裏切ってくれる。
ふつうは、バラ肉の脂がじわっとでたものを想像するでしょ。
でもこれは、炒めというより、さっと湯掻いたような感じ。これをぽん酢で食べる。

早い話が豚しゃぶない、あるいはしゃぶしゃぶサラダなんだが、しゃぶしゃぶ用に極薄なスライスじゃないのと、たっぷりなニラを混ぜてあるのとで、ボリューム感ある食べ応えがなかなかよい。
肉々しいがさっぱりしてて、これはビールや当たり強めの日本酒にいい。

それと、牡蠣のバター焼き。

バター焼き自体はなんてことないんだが、おろしを添えてあるところが秀逸。それとネギも。

牡蠣をおろしとともに、いわゆるみぞれ風にして食してみれば、あ、すごく合う!ネギもいい。
牡蠣は生食できる新鮮な、ジューシーなものであったというのも何より美味しいりゆうだろうが、この年合わせ、ちょっと目から鱗なのだった。

あ、知ってました?
知らなかったの自分だけ?

ならば、ようやく一人前か(笑)

 


日本酒でしゃぶしゃぶ

2020-12-18 | こしらえた話。

酒を飲みながらしゃぶしゃぶを、という話じゃないんだな、これが。

しゃぶしゃぶだからね、肉は必需品。

今回はラムのしゃぶしゃぶ用スライスを用意。
ラムは旨味が濃厚なのでしゃぶしゃぶでも美味しい。

で、お肉をしゃぶしゃぶっとゆらゆらさせる。

ぐらぐら煮立ってるの、これお湯じゃない。酒。日本酒100%。
ちまたでは美酒鍋とか適当な名前がついてるが、とにかくは酒を沸かしてそこに肉を浸す。

酒の旨味が肉に絡んで、これ、なかなかに美味しい。
もう、タレなんか要らないくらい、というのは大げさだが、既成のしゃぶしゃぶのタレとかは味が濃すぎるので、使うならポン酢あたりがちょうど良い。肉の美味しさがよく分かるって寸法だ。

ちょっと贅沢だけど、その価値十分。お試しあれ。

あ、使うなら普通の(まともな)日本酒でね。高級品である必要はまったくない。


好きも苦手も紙一重(笑)

2020-12-16 | 旨かった話

刺身でご飯を食べたい!

と無性に思う日が年に何度かある。
それはもう発作的。で、頼りにしている魚屋さんで買ってきて・・・

運良く本マグロをゲット。おおっ、超おれ好みの、限りなく中トロに近い赤身。

刺身ってさ。その日その時、食べたいものだけを食べるのが花だと思う。
だから居酒屋の宴会で、こっちの好みなんか無関係に出される刺身の盛り合わせとか苦手。というか嫌い(笑)
気の利かない店だと、小さな刺身猪口で同じ醤油で何種もの刺身を食わされる。脂のってるよ〜と自慢のシメサバの脂なんかで醤油はぎとぎと(笑)

あ、話がそれた。

で、本マグロ。
この時だけは日本酒はいらない。だって、マグロの脂と日本酒は合わないもん(あくまで個人の意見です)。
で、刺身の端に醤油をちょっとつけて・・・なんて根拠のないお上品はなし(笑)

醤油とわさびにたっぷり浸して・・・

食うべし。白米とともにでっかい口をあけてかっこむ。そこでビールかひや酒をグビグビっと。

これが我が刺身でご飯を食べたい!なのである。
酒と楽しむ刺身の旨さがどうのこうのとか、なし。あくまで飯のおかずである。

もしここで、誰かが(そんなのいないけど)いいノドグロがあります、と持ってきたとしても、そんなのいらない。今はマグロが食べたいんだ。そもそも脂ののったマグロと、上品な白身は食べ合わせとしてどうなんだ(笑)

なのでありますよ。

ならば、気の利かない店で宴会すんなよ、って話になるが、仕事先のお呼ばれもあるしね。でも、この歳末は幸か不幸か例年ならあるはずの忘年会はことごとくキャンセル。
おかげで心穏やかに自宅で刺身を楽しんでおります。幸か不幸か(笑)


たまご酒

2020-12-13 | こしらえた話。

昔は、ドラマなんかでは、風邪を引いたら卵酒でも作ろうか、なんてシーンが当たり前だったように思うが、最近はあまり聞かないな。
と思うのは私だけか。

砂糖多め(実は入れ過ぎた)の、ちょっと甘い卵酒。
を、生姜汁を少し入れてオトナ味な卵酒に。結果、濃厚な卵酒に(笑)

ちなみにつくり方。

いろいろあると思うけど、卵を溶いておいたところに砂糖を入れて沸かした酒を少しずつ。というのをよく聞くが、あわてると出来損ないの茶碗蒸しみたいになったりすることないですか。
あ、ないですか?
なかったら話はこれにてお開き。

というのも切ないのでアタシの話を聞いとくれ。
とにかくは、自分はそうならないように、というか我がバイブルで得た作り方を。

それは鬼平犯科帳。主人公(長谷川平蔵)の妻(久栄)が主人のために卵酒をこしらえる、こんな一節がある。

小鉢へ卵を割り込み、酒と少量の砂糖を加え、ゆるゆるとかきまぜ、熱くなったところで椀にもり、これに生姜の絞り汁を落とす。これが平蔵好みの卵酒であった。

ゆるゆるが肝心だ。

こんな感じ。
手を止めずに攪拌を続ける。次第にふつふつ沸いてくる。これが頃合い。

アルコールを十分に飛ばす、などとと考えていると卵は相当に硬くなってしまうので、その際は予め加熱した酒を冷ましておいて使うがよかろう。

あ、小説っぽい言い方になった(笑)