酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

天ぬきが恋しくて。

2015-09-30 | こしらえた話。
呑んでいてもどうも落ち着かない。
酒も肴(昨日は鯛の刺身)も申し分ないのに何か大きく物足りない。

ああ、食べたい。

天ぬき。

先週、友人Tと我が家で呑んだとき、土産に持ってきてくれたのがかき揚げ。ふとした思いつきでそれを天ぬきにしたところ、これが実に美味しくて、その余韻いまだ覚めやらぬ。
Tも困ったことをしてくれたもんだ(笑)

よし、天ぷらをこさえるしかない。

でも材料が。

いや、具はなんでもいい。かき揚げはそんなんで良い。

と自問自答しながら・・・


完成。刻んだ玉ねぎと椎茸、干し海老のかき揚げ。

その気になればなんとかなるもんだ。
揚げたてに熱々のおつゆ。それなりに旨い。
発作は治まった(笑)

再発がコワイ。

塩辛卵焼き 酒は国士無双

2015-09-29 | 酒風景
昨日はスーパームーンを拝めたのに今朝は雨。
秋晴れに気分も晴れる思いをしていたところに心が折れる。

さて

昨夜は国士無双(旭川・高砂酒造)のひやおろしを買う。いそいそと帰り道、東の空に大きなお月様が。いやはや、きれいだったこと。

月、月見、月見うどん、卵、卵焼き、と頭の中では連想ゲーム。


ということで、肴は卵焼き(笑)
でも、塩辛を少し炒ったのが混ざっていて、これはどうしたって酒に向いている。

ころんと丸いぐい呑は、この週末に開催された陶芸フェスティバルでみつけたもの。
北海道内から100人近い窯元(プロアマ混在)が一堂に集結する催しなのだが、時々掘り出し物に遭遇する。
画像内の落花生の箸置きが傑作。これも陶器だ。本物の落花生を使って型を作り作成したものという。あまりに本物に見えるので誤食を防ぐためわざとにツヤをつけたとか。今回のフェスでは酒器や皿などいろいろと買ったがこれが一番だな(笑)。

で、このぐい呑には兄弟というか姉妹がいる。


同じ作者の、デザインが同じな形違いのもの。同じもの二つよりはこういう揃え方も楽しいかな、と。
出来はアマチュアの域をでないものであるが(笑)、陶芸は手技のレベルじゃなく気に入ったかどうかである。ふと目に留まり、手に馴染んだ。だから買った。値段もそれなりにお得だったし。
陶器のイベントはそれが楽しい。

ぐい呑の向こうは昨日話した鯖の味噌煮。カタチは悪いが味は上々(笑)
何しろ食べやすい。小骨に至るまで骨抜きもしっかりやったおかげ。

骨抜きは、するのもいいがたまには骨抜きにされたいね。いい女に。
鯖の話をするといつもこのオチ(笑)

でもほんと、久しくそういうことがないな。


船場汁。

2015-09-28 | こしらえた話。
月曜。あっというまに昼。
そもそも先週って、一体何だったんだ。わさびの病気に始まりばたばた。イベントもあったりで、でも参加意識薄いし。
失われた一週間、ってやつか。でも金だけは怒涛の出費だった(泣)


それはそうと・・・

本日のブログ、もう一つ画像を載せるの忘れてた。


前記事、カルパッチョ晩酌のシメにあつあつの船場汁。
初めてこさえてみたんだなコレが。
サバ味噌のために一尾さばいだのだが、アラを見てふと思いつきやってみた次第。
下ごしらえに手間がかかるが、それこそが料理。始末の心ってやつですかい。
で、まあまあ美味しく出来たと思う。この達成感はちょっと格別。

あ、サバ味噌はどうしたんだって?
一晩じっくり味を馴染ませて、今夜の肴になる予定。

イサキでカルパッチョ。

2015-09-28 | こしらえた話。
事情を説明すると正確なタイトルは「ケッパーを使い切るため、実をみじんにして鯛の刺身に添えオリーブオイルをかけカルパッチョにして食べるということをやっていたのだが、今度はイサキでやってみた」という話だ。


わがケッパーを使ったカルパッチョ、これでなかなか進化している。


いつぞやこさえたものの盛り付けがイマイチ(色見が映えない)と嘆いていたところ、レモンを添えてみたらとブロ友様より助言をいただいた。
自分なりに考えてレモンをこんなスタイルで加えてみたが見栄えだけでなく味も良い。ほのかな酸味がイサキを引き立てるというわけだ。
下手な鯛より旨いと言われるイサキであるが、実に旨い。

で、これが酒にいいんだな。良すぎる(笑)
昨夜は冷酒だったが、ぼちぼち燗も旨いそんな気候になる。
お月様を眺めながらも結局は酒のこと。

秋鮭包み焼き 酒は秋田の

2015-09-27 | 酒風景
わさびが寝たすきに「ふらりーと」のふくろう亭へ。
ちょっと歩いて呑みに行けるというのは実に恵まれている。

秋の限定メニュー。その中でも特にお気に入りのものを。


秋鮭と茸の包み焼き。
鮭はほっこり、きのこはプリプリ。道産の美味しいものがホイルにくるまれてさらに美味しくなった。
この包み焼きという手法。独特の楽しさがあって実にオツである。

酒は刈穂(秋田)六舟純米吟醸から始めて、亭主が厳選のひやおろしの中から


お初。雪の茅舎(秋田)純米吟醸ひやおろし。
旨みはまろやか。それでいてすっと引け際の良い後味。ほっこり系料理との相性はこの上なし。
秋鮭旨い!秋酒旨い!で、気分はすっかり「秋深し」なのだった。

順序は逆になるが、突き出しがこれまた良かった。


本マグロのアラを生姜醤油で炊いたもの。これが絶品。
自分でマグロを捌けるからできること。プロなんだから当たり前と言っちゃあ何だが、そういうものに有りつけることができて、あたしゃ幸せもんだなあ。