酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

ウインナとネギを炒めて摘まむツマミ。

2017-06-30 | こしらえた話。
というような酒肴をこさえた。


強いて名前を付けるなら粗びきポークのネギ炒め。どっちが主役という事もなく、炒めて引き出したポークの脂の旨みをネギにまとわせ、同時に、ネギの辛味とか甘みがポークに合うね、というしろもの。

作り方はコチラ

素材はコロコロに切ってあるから、箸でいちいち摘ままなければ食べられない。まさにツマミ的な動作が楽しいのである(ちまちまして面倒といえば面倒)。

ところで、ツマミの語源は、まさに「摘まみ」。その動作が名詞になったのは何となく分かる。さて、それはいつからかというのが本題。
ちょいと解説するとその発祥は江戸時代の居酒屋のよう。
当時の居酒屋は今のように料理がたくさん用意されたような形態でなく、酒屋が店先で呑ませたのがきっかけで江戸庶民の酒文化の一つとして定着。気の短い江戸っ子は、酒屋で酒を買っても家に戻るまで待ってられるかよ!って感じだったんだろうね。
で、そこに目を付けたのが商売上手な酒屋さん。「おいおい八っあん、から酒は身体に悪いから何かお食べよ」と小料理を売りつけようと考えた。
しかし現場は、立って飲むのが当たり前で、テーブルなんぞある訳もなく、マスを持ったままなので皿と箸を使うことはできない。
なので、空いている片手で簡単に食べられるように小さく刻んだ乾き物(魚の燻製とか塩干品)や練り物(かまぼこの類)を並べて売った。それを摘まみ取って食べる仕草から、客は、おーいオヤジ、何か摘まむものはないか、なんて言うようになったのだった。
それがツマミの語源(諸説あり)だ。

厳密にいうと、指先で摘まむという行為からして、そんなことをすると指が熱いし脂でねとねとになる今回の料理は、ツマミの定義から外れるな(笑)

キノコのケチャップ炊き込みでオムライス

2017-06-29 | こしらえた話。
オムライスをこしらえた。


夜中なのでケチャップは控えめに。

そもそも中身、けっこう味が濃いし(笑)


これは、テレビのヒルナンデスで昨年、たいめいけんの茂手木シェフが紹介していた「キノコのケチャップライス炊き込みご飯」。気に入ってリピートしている。キノコ、タマネギ、ポークウインナーという取り合わせが良い。旨みが豊かで、毎度ながら、うちはコレで酒も呑める(笑)

あれ、作り方を忘れちゃった。という時もノープロブレム。
今どきは、レシピのまとめサイトとか、TVワイドショーが紹介した料理のレシピをブログで紹介する親切なブロガーさんもいらっしゃる。

レシピはオフィシャルサイト等からのコピペと思われ

・新米 2合
・水 420㏄
・きのこ(エリンギ、シイタケ、しめじ、えのき、マッシュルーム) 各適量
・ウィンナー 4本
・玉ねぎ 1/2個
・ケチャップ 170g
・顆粒ブイヨン 大さじ1
・塩、黒コショウ 各適量

どれを見ても大概こうなっている。
ウインナーは細切れにし、タマネギはみじん切り。
キノコ以外の材料を釜に入れ(混ぜないのがミソ、そうした方が美味しく炊き上がるんだそう)炊飯開始。
その間にキノコを手で裂いておく。そうした方が味が染みるとのこと。

で、炊き上がったらキノコを混ぜ入れ10分蒸したら出来上がり。かんた~ん!


ちなみに自分、水が多い気がする(タマネギ、ケチャップの水分もあるし)ので1割ほど減らし、ついでに、少しあっさり目にとケチャップを100ccほどに。
そんな感じです。ご参考までに。

麻婆豆腐のお約束

2017-06-27 | こしらえた話。
たまに辛くしてみた。
いや、いつも辛口であるが、たまに激辛にしてみた。
といっても死ぬほどに暴力的なあれじゃないけど(笑)


ちなみに、今回の味わいは・・・
ニンニク、挽肉、ニンニクの芽を炒める。
出汁とともに甜麺醤、豆板醤、鷹の爪を煮詰める。
他、風味を増すために少量の椎茸、豆鼓の代用品として挽割り納豆をプラス。
おっと、忘れちゃいけない紹興酒。
仕上げに粉山椒、ラー油、小葱パラパラ。

で、食べる時のお約束は、オン・ザ・ライス。


炒飯だとなおよろしい(笑)

で、辛さと戦いハーハー言いながらがっつく。
なるべくなら、ちょっとはしたないくらいに(笑)

さて、利き酒師的に・・・
こんな激辛に合う日本酒なんてあんのかよ?とも思うが、あるのだよ。


貴醸酒という。商品の固有名詞でなく、様々な製法がある日本酒のジャンルの一つ。
長くなるので、簡単に言うと、水でなく酒で仕込んだ酒(簡単すぎて分からない?)。
まったりとした深い旨み、甘味がする。
そうそう、紹興酒にちょっと似ていたりもする。
こういう酒なら、かなり味が濃いものでも対応できる。たとえばフォアグラとか。

でもね、夏はビールだな(笑)

昼から日本酒三昧。

2017-06-26 | 酒風景
昨日は屋外の日本酒イベントに出かける。
近年は若き次世代経営者が盛り立てる地酒の「うえ田」による、「角打ちうえ田」なるイベントだ。

大きな規模ではないが、うえ田で扱う銘柄数本の他、「国士無双」でお馴染み地元の高砂酒造、「八海山」の八海醸造、「楯野川」の楯の川酒造、「獺祭」の旭酒造と、錚々たる顔ぶれ。もうこれで十分。これでも何を呑もうか迷ったくらい(笑)

さあ、あまり文字が多いと面倒でしょうから、画像だけ、行くよ~













あれれ?他にも2種類位呑んだはずだが、記録を忘れたか。
中でも印象的だったのは最後のTakachiyo。期待通りの旨みであった(ことは何とか覚えてる)。

で、現場を引き上げ、呑み直そうやと居酒屋へ。
なんと3時から開けていた大衆店へ。


サラダやらアジフライやら


とんぺい焼きとか


本格でなくとも、肴にはなるね~、の蕎麦。
山形の板蕎麦みたいで盛り付けはいいね。

で、ここでも飲み放題で冷や酒をやったのだが、呑み足りないのか、和酒「たなか」(街ではイベントが色々だったのに合わせ日曜開店)で、清く正しく呑み直し。





いやはや、昼から夜まで、日本酒三昧。

たまにはいいでしょ。

あぶたま

2017-06-25 | こしらえた話。
とある事情で作ってみた。



油揚げの卵とじなので「あぶたま」。これは落語家の林家正蔵さんが言っていたもの。同時に正蔵さんのお母様がよく拵えていた料理でもある。

醤油と砂糖で煮た油揚げに卵をくるっとかけまわすだけであるが、これ、メシが進むこと請け合い。飯に合うもの酒に良しの定説どおり(自分が言ってるだけだが)、酒も進む。
もっと言うならこれをご飯にのっけたもので酒を呑むと美味しくて、気を失うよ(笑)

話は戻るが、正蔵さんが子供の頃これを食べていたそこには、テレビでも有名な初代三平さんの妻、海老名香葉子さんがいて、たぶん、ちゃぶ台のそこにずらっと並んでいたのは、姉の海老名みどりさん、泰葉さん、弟の二代目林家三平がいたってことだよな。初代三平さんは、かなりの遊び人だったそうなので、晩御飯に居たかどうかは定かでないが(笑)
ともかく、賑やかな食卓だったろうねえ。

正蔵さんは著作で、あぶたまを慎ましい普段の食卓の中でご馳走だったと語っている。

佳きかな、下町の温かな食卓。