酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

塩辛炒飯

2013-09-30 | 酒風景
塩辛で炒飯を作る、というか炒飯を塩辛で作るというか。
どちらにしてもかなり禁断の味である。


いつもの炒飯よりも塩少なめにして塩辛を投入。臭みを緩和すべくネギ(青いところ)をたっぷりと。そして、なんとなくカツオ節。塩辛に若干火が入ったレアな感じを仕上がりの目安に。

塩辛が見えないぞって?


ほら、ここに。熱を加えると小さくなってしまって、どこに行ったんだかという感じ。
それでも大さじ2以上は使ってるので、高蛋白やら気にしている人には致死量かも。

とはいえ、日本酒の宛てになること請け合い。
もともと炒飯で酒を呑れる自分には、最強かもしれない。


久々に燗をした。
そういや、先週末の焼酎はお湯割りにしたっけ。

そろそろそんな季節だ。

さらば六条軒

2013-09-28 | 旨かった話
いったい何という9月だ。

長年世話になったラーメン屋「六条軒」が今月末をもって閉店する。店主夫婦は隠居するそうだ。

ピークの頃はしょっちゅう、その後は10日は空けずに通った六条軒。ご近所なのでよく顔を合わせ挨拶を交わした六条軒。5条通にあるのに六条軒。

食べ納めという言葉は切ないが、スープが切れたら閉めるかもとオヤジさんが言っていたので今日顔を出した。ちなみに今日は既に味噌が切れ味噌ラーメンはオーダーストップとなっていた。

やはり最期は、たぶん最も多く食べたであろう醤油野菜。


熱々のラーメン。冬でも夏でも美味しかった。


ちょっと柔めでもちもちな細麺。そして味はあっさりとしていて、それらが飽きのこない理由だったも知れない。当ブログでも何度となく紹介したが、毎日でも食べられるラーメンだった。


先週は味噌野菜。

味噌ラーメンは独特の甘さが病みつきで、そうだな、自分は醤油3回に対し味噌3回という感じで食べていたように思う。
味噌調合の、特に甘味の出し方は秘密だよとオヤジさんは言っていたが、時々○○が納品されるのを多くの人が目撃しており、いわば公然の秘密レシピであった。

ラーメンが旨いのはそれだけじゃない。
電話では愛想が悪いが(笑)いつも腰の低いオヤジさん。いつも小奇麗にしていて、会えば「わさびちゃんは元気か」と声をかけてくれる優しい女将さん、そして控えめだがいつも朗らかな娘さん。そんな家族の空気が温かかった。

そうそう、中華飯やカツカレーも人気だった。
女将さんは、男はたくさん食べるものと完全に思い込んでいるようで、ご飯少なめにしてねといってもいつも多めだった。野菜麺じゃなく普通のラーメンにすると、それじゃ足りないでしょとライスをサービスしてくれた。というか、食欲がないから普通のラーメンにしているのに、強制的にライスが出てきてちょっと困った(笑)。でもご飯と合うラーメンだったので、どちらも残したことは一度もない。

良い店というのはそういうものだ。
自分が世話になって二十余年。きっと忘れないと思う。

川わき、そして六条軒。我がホームグランドの相次ぐ閉店で、さすがに凹む。
両店が提供してくれたのは酒にあらず、ラーメンにあらず。それは心の栄養だった。これからはどこで補給すればよいのだ。


とにかく、あとはご一家のご健康を祈るのみ。



ありがとう「川わき」

2013-09-28 | 酒風景
呑み喰い処「川わき」が、にわかに閉店を決定。今月今夜をもって営業を終えることとなった。

マスターには会話にも付き合ってもらい、料理のコツなども色々と教わっており、これからもお世話になろうと思っていたのだが、まことに残念。
何より、美味しい居酒屋ランチ、夜にふらりと寄れる居酒屋が一軒なくなってしまうのは寂しい限りである。

昨夜、挨拶がてら呑みに行く。

川わきの思い出の味。考えたら冬の湯豆腐(牡蠣やタチが入った物)やキンキ鍋などだが、今は時期はずれ。
なのでこよなく愛した鶏唐揚げげを。


ちょっとしょっぱいのが川わき流。大きいが中までほっこりと熱く美味しい。


天然の舞茸があるからと揚げてくれた天ぷら。

経験豊富なマスターの天ぷらは絶品。時々はカウンターに居座ってお好み天ぷらを楽しませてもらった。


密かにファンが多いマスターの炒飯。自分は米で酒が呑めるので、しばしばこれを宛にしたものだ。

ううむ、食べたりない。
どうせ閉めるなら、できれば一冬越してからにして欲しいが、そうもいかない。
ここは、お世話になりました。今まで楽しかったよと、マスターの引き際を飾ってあげるのみである。


切ない秋の夜。夕べは家に帰ってからはため息しか出なかった。

夏と秋の狭間。

2013-09-27 | 酒風景
昨夜、いつもの女将の店で。


突出し。


おや、菊ですかい。秋っぽいですな。

二品目。


おや、鰯のつみれですかい。もう夏も終わりですな。

秋だの夏だの、忙しい晩酌だ。




秋っぽい…

自分はけっこう飽きっぽい。

輪っか。

2013-09-26 | 酒風景
先日訪れた居酒屋で。


オニオンリングで晩酌。

このようにきちんと輪っかになって、あ、輪のことを「輪っか」って言いますかね。方言かな。そう、きちんと輪になったオニオンリングは見映えも楽しく食欲をそそる。

できれば、輪っかは芯に近い、できれば小さければ小さいところが好きだ。外側より甘くてほっこりしている気がするから。

昨日の店でのことではないのだが、ずいぶん前の某店でオニオンリングを注文した時の話。
盛られた輪っかの中に例の小さいのを見つけた。サイズは指輪ほど。衝動的に何をしたかって、そりゃ指を突っ込んでみたくなるのが人情ってもの。

ところが思いのほか熱い。
揚げたてだもの、ちょっと考えれば分かることなのだが、なにせ衝動にかられてのこと。

うっと声が出そうなのを我慢し、何もなかったようにそれを指から取り除いたのだが、そんなの時に限って誰かが見ている。
「食べ物で遊ぶからバチがあたった」と女将さんに笑われたのだった。

その後は、少しはオトナになったようで、オニオンリングには指を突っ込まなくなった自分であるが、とんがりコーンに指を突っ込むのはやめられない。
とんがりコーンは五指にかぶせ、オオカミ男か何かの真似をして「ガオ~」とか言いながら食べるのが正しい作法である。