酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

器の品格。

2014-01-30 | 酒風景
朝から絶不調。

冷蔵庫の卵ストッカー。今朝現在15穴のうち10個が空いている。
なぜか卵を移動させたくなり1個を手に取ったところ乾いた指先をすり抜けポロリ。しかも着地点は、その下にあるボトル棚の中という芸術的なワザをやってのけたものだからさあ大変。
まあ、期せずして冷蔵庫の掃除になったからいいけどね。で、卵ストッカー空き穴率は15穴中11個となったのだった(泣)。
勿体無いことをした。ニワトリさんごめんなさい。


さて、


一昨日夜に仕込んでおいた辛いスープ。


大きな鍋に白菜、ネギ、鳥ごぼうで。辛味はお馴染みのコチュジャン、豆板醤、それとヤンニュンジャンなど。
これをベースに以降数日、アレンジして楽しもうという寸法。


で、昨夜はベースのスープにキムチを追加し、豆富チゲと相成った。

旨い。豆富はもとより時間が経って味の染みたすり身が良く、お湯割り焼酎を喜ばせる。

スープは辛さ、こってり加減ともによろしく上出来。次回は煮込みうどんか温麺にでもしようかと画策中なのだった。

ところで画像の土鍋。うどん一玉がようやく入るような、とても小さなものであるが小鍋立てに重宝している。何かの景品でもらった、100均でもよく売っているようなものだが、案外こういうものが大活躍である。

画像では、はねたツユが焦げ付いていたりして「使い込んだ」的な風合いを醸し出して見えるが、食べ終え洗剤をつけてキコキコと磨いてみれば元通りのピッカピカ。なんていうのかな、使うほどに染みてくる味、良い意味で言う汚れみたいなものがまるで無いんだな。

よほど塗りが良いのだな(良くない意味で)。あ、こういう安価品の場合は塗りではなく塗装と呼ぶのが適当か(こうまで言えば嫌味)。

だけど大切にしまっせ。愛着がわくまで使い倒してみせようぞ。
道具の品格は使う者によって決まるのだ。


おおっと、自分にプレッシャー(笑)

寅さんの好物。

2014-01-29 | 酒風景
いつの頃からか、がんもどきが大好物になった。
家でもしばしば煮付けるし、呑みに出た先でおでんにそれがある場合は必ず食べる。

先日の晩酌でも。



理由は寅さんの好物だから。それに尽きる。
映画「男はつらいよ」では寅さんの好物は、おばちゃんが拵えた「芋の煮っ転がし」「がんもどきの煮たの」とされている。
何を隠そう、自分は架空の人物なれど自分は寅さんを敬愛しているのだった(何を隠そうブログでもずいぶん書いてるが)。

一口にがんもどきと言っても、売っているものは千差万別。大きいの小さいの。厚いのやぺったらこいのやら(ぺったらこい=薄い)、ふっくらしてたりムチっと固め。また、ものによってはひじきや野菜などが入っていたり。
どんなのが好みかといえば、型は大きからず小さからずの厚からず薄からず、硬さほどほどが良い(いわゆる超フツーな感じ?)。でも一口ガンモのようなものも楽しい。

食べるのも簡単というのがかんもどきの良いところ。出汁、醤油などでさっと煮て、一晩放ったらかしておけば次の日には味がしみしみ。
その手軽なこと、大したもんだよカエルのしょんべん、見上げたもんだよ屋根屋のふんどし。


ものの始まりが一ならば、国の始まりが大和の国、島の始まりが淡路島。泥棒の始まりが石川の五右衛門なら、博打打ちの始まりが熊坂長範。日光結構東照宮。憎まれ小僧が世に憚る。三三六法で引け目がない。産で死んだか三島のお千。お千ばかりが女じゃないよ。 四角四面は豆腐屋の娘。色は白いが水臭い。四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れるお茶の水。粋な姐(ねえ)ちゃん立ちしょんべん。

寅さんが啖呵売での口上は有名である(因みに「大したもんだよ」は「田へしたもんだよ」に掛けている)が、自分は寅さんの一人語りが好きだった。

監督は第50話で物語を完結するつもりでいたそうな(第48話を最後に渥美清さんは亡くなった)。ストーリーも用意されていたらしい。ファン、映画界にとって誠に残念である。
で、どの作品がいちばん好きかって?

それを言っちゃあお仕舞いよ。

昔の店。

2014-01-28 | 酒風景
昨夜はいつもの炉端で晩酌を開始。
ご近所の「川わき」が閉店してから、ここも顔を出す機会が増えた。

女将も出し物がマンネリとならないよう手を変え品を変えしているようで、この冬からおでんなんぞを始めたご様子。


山菜の巾着。というか、この片口が面白いので撮ってみただけ(笑)。

ここは旬の刺身も売りだが、やはり炉端焼きが本業。


牡蠣のベーコン巻き。厚岸産、大ぶりの牡蠣がふんわりしっとり。安くはないが、それだけに満足は大。

深酒する気もないし、さて帰りましょうかと路地に出たらば、ふと目に入った暖簾がひらひら。思えばもう何年も顔を出してない店。

せっかくだからとお邪魔をしてみれば


こちらはまったく変わらぬ風景。
小さなガスコンロで一つずつ温める焼き燗。世間には先の長い便利なライターがあるのに、女将は徳用マッチを使う。これも変わらない。

何十年もやっているから、店はそれなりに老朽化している。が、美人女将が一人切り盛りするほんわかした空気感は変わらない。鮮度が落ちてないということだ。

しかし、考えてもみりゃ長く付き合ってる店が変わらないと思うのは当然。だって、こっちも一緒に年を取っているから。

あたしの鮮度はずいぶん落ちているが。

お知恵拝借で晩酌。

2014-01-27 | 酒風景
ストロボのアクセサリーをヨドバシ.comで取り寄せてみた(ここでの注文は初めて)。
コンビニで入金したのが一昨日の18時過ぎ、入金確認のメールが来てたのが20時過ぎ。で、今日の午前中に届いてた。注文したのが週末だったので、届くのは早くて明日と思っていたのに、あっぱれである。気に入った。


さて、


拝借して晩酌と洒落てみたが(あ、誰もシャレとは思ってないって?)、拝借したお知恵というのがコレ。


最近ちょこちょこと顔を出すようになった店の突き出しである。

初めて目にした時には特段の感慨もなく口にしてしまったのだが(だから撮ってもいないしブログでも書いてない)、後々になってあれは生半なものでないと感じ、先日そのことを尋ねてみたのだった。

大根とポークウインナー。それは分かる。
双方とも茹でてあって、美味しさのもとは和えたことで広がったウインナーの脂と香り。それも分かる。味の決め手はオリジナル制作の胡麻だれとのこと。

作り方としては、二つの主材料は各々茹でておいて、それを和える。大根は千切りにして茹でても構わないが、ウインナーは茹でてから切ったほうが良いと思われる(脂が抜けちゃうからね)。
そして胡麻だれ。自分は市販のごまドレッシングを使ったが、うちにあるのは酸味が強いので少量とし、味をまろやかにするため別途すりごまを足した。
画像は撮る都合でウインナーを多く盛り付けたが、実際にはずいぶん少ない(それでも十分に味が出る)。

何気ないが、ポークウインナーの風味が活かされている味な小料理である。ぜひ我が家の定番にしたいひと品に出合った。

それにしも、先日食べた燻製カレーも然りであるが、燻製とは良い仕事をするものと改めて感心。