HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

押してもダメなら引いてみな

2011年03月05日 | 音楽のツボ
キノパパ:
「ト長調のメヌエット」、あんなに苦労した前半が おどろくほどなめらかに、堂々とした音で弾けるようになってきました。
すごくいっぱい練習したんだろうな・・・

そして今日は、トリオの部分。
前半よりテンポアップして、右手が軽やかに飛び回るような、まあ曲の「見せ場」といった部分です。
真面目なキノパパなので、右手も左手も、きちんと練習してきた跡がよくわかります。
ところが、両手合わせると なかなかうまくいかない・・・ギクシャクしてしまうのはどうしたわけでしょう?

実は、そこが大ベートーヴェンの曲であるゆえんです。
一見シンプルで簡単そうに見えますが、右手と左手の「呼吸」が それぞれ独自のフレージングをもっているため、同時に弾くとギクシャクしてしまうのです。

キノパパは、フレーズというよりも 小節線で機械的に縦の線を合わせようとしていたので、その辺に無理が出ていました。
ピアノでも、ダンスでも、なんでもそうですが、力を入れるのではなく、逆に力を抜くことがコツです。
力がスッと抜けていれば、次の音へ ごく自然にその力を乗せることができるのです。
テニスとか、ゴルフとか、野球とか、なんでもみんなそうでしょう。
「力を抜いて!」と言われても どうしたらいいのかわからず、どうしても力がはいってしまう・・・
そんな経験がある人もたくさんいると思います。
練習をするうち、しらずしらずのうちに余分な力が抜けていき、いつの間にか楽にプレイできるようになって、気がついたら あれほど苦労した「力を抜くこと」が 自然にできていた・・・
ピアノもおんなじです。

力をいれて押すばっかりじゃダメなの。

押してもダメなら引いてみな。

コレなんですよ~
この言葉は、ピアノに限らず 人生すべて楽しく乗り切っていくことができるおまじないなので、覚えておきましょう。
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」と同じくらい効き目があります!
(意味わからない人は、映画「メリーポピンズ」を見ること。)

卒業式の準備

2011年03月05日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小6):
先週、学校で 6年生を送る「お別れ会」がありました。
在校生たちが歌や合奏などを演奏してくれるのですが、送られる6年生も お返しに演奏をするのだそうです。
今年、S子ちゃんたち6年生の演奏曲は、ハリー・ポッターから「ヘドウィグのテーマ」でした。
ピアノ伴奏係になっていたS子ちゃんは、すごく読みにくく弾きにくい伴奏譜を、がんばって練習してきたのです。
その本番が 先週終わってるはず・・・ うまくいったのかな。

今日、レッスンに来たS子ちゃんに
「ハリーはどうだった?」と聞くと
「大成功でした!」とのこと。
よかったよかった。

で、またすぐに、今度は本番の卒業式での演奏「With You Smile」にとりかからなきゃいけないのです
(倖田 來未の「With Your Smile」とは別もんで、学校で卒業時によく歌われているようです。)
この曲は、S子ちゃんはシンセサイザー担当なので、バッキングのみ弾けばいいそうです。
ピアノ伴奏よりは楽そうだ。
ただ、伴奏が終始 分散和音なので、指使いをどうするかがよくわからない、とのことなので、今日はひとつひとつ、指番号を決めていきました。
曲の前半まで 指決めの作業が終わり、来週また続きを決めよう、ということにしました。
なんとか 卒業式までには間に合うでしょう。