HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

パーカッション・ミュージアム コンサート

2011年03月06日 | いろんな楽器
小田急線・成城学園前にある成城ホールに、「パーカッション・ミュージアム」という楽団(?)のコンサートを見に行きました。
演奏楽器はすべてパーカッションばかり、というので、なんかおもしろそう。
ヒバリはパーカッションとかリズムが好きなので、同じくパーカッション好きな、タップ友だちのNさんを誘って、一緒に行きました。

オープニングは、カバレフスキーの「道化師のギャロップ」でした。
マリンバの音が目まぐるしく駆け回り、これぞマリンバ!という楽しい演奏です。

「パーカッション・ミュージアム」=「打楽器の博物館」みたいな意味になりますね。
その名の通り、たくさんのマリンバやシロフォンや、ティンパニ、バスドラム、スネアドラム、トライアングルやカスタネット、ウッドブロック、タンバリンや鈴、木魚 その他ありとあらゆる打楽器を駆使して、たった6人の楽団員が大活躍します。

プログラムは、音楽史の時代順に演奏され、古くは中世のフランスで演奏された ティンパニだけで演奏される行進曲から、バロック時代・バッハの「G線上のアリア」、新しいものはストラヴィンスキーの「兵士の行進曲」や ビゼーの「こどもの遊び」からのパーカッションアレンジなども演奏されました。
現代日本の作曲家 池辺晋一郎による 「雨のむこうがわで」という曲では、4人の演奏者が 台の上にずらりと並べた打楽器を、目にも留まらぬ早さで持ち替え・置き換え、取っ替えひっかえ、文字通り八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍でした。
また、おもしろかったのはJ.ケージ作曲(?)の「リビング・ルーム・ミュージック」というもの。
4人の演奏者が リビングルームに座っていて、いきなりスキャットが始まります。
スキャットは掛け合いになり、意味があるようなないような言葉がおっかけ、重なり、リズムをきざみ・・・
もちろん伴奏などはないので、演奏者にはものすごいリズム感が要求されます。
アレはおもしろかった。マネしてやってみたいよ\(^O^)/

コンサートの最後は、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」全曲でした。
「マ・メール・ロワ」は、おとぎ話をもとにした組曲で
 眠れる森の美女のパヴァーヌ
 おやゆび小僧
 バゴダの女王レドロネット
 美女と野獣の対話 
 妖精の園
 
の5曲から成っています。
オリジナルはピアノの連弾で、管弦楽アレンジバージョンやバレエバージョンも有名ですが、今日の演奏を聴いて、「マ・メール・ロワは パーカッションで演奏しなきゃダメでしょ」と思ってしまった
シロフォンやマリンバの 妖精的な音色のメロディー、トライアングルや鈴がそれにいっそう魔法的な効果を上げています。
マ・メール・ロワは圧巻でした!
フィナーレの後、アンコールでは「天国と地獄」が演奏されて、にぎやかにコンサートは終了しました。

今日びっくりしたのは、打楽器の人は 他の楽器の人とちがって、一人でいくつもの楽器を持ち替えて演奏しなければいけないということです。
その手際の良さは、見ててスカッとしますが、やってる方は大変でしょうね。
それから、プログラムが進むたびにステージに走り出て、楽器を入れ替えたりむきを変えたりする「舞台係」の人もスゴイ。
きっと楽団員の人なんだろうけど、アレをアタマに入れて、次々こなしていくのは、それだけでひとつのパフォーマンスとも見えました。
見て!この写真。
コンサートが終わった後、舞台の床に貼ってあった おびただしい量の「バミリテープ」を見てびっくり。
思わず駆け寄って、写真を撮ってしまいました。
※「バミリテープ」は、放送・舞台用語などで「場を見る」つまり、演者や楽器などの立ち位置や置き位置を決め、そこに貼っておく目印のテープのことです。
こんなに色とりどりのバミリテープを見たのは初めて!