HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

成長しました♪

2013年05月07日 | レッスン日記(小中高生)
ハティのTちゃん(小6):
 ※4月2日の日記参照

4月から始めた「花の歌」ですが、もう、ゆっくりですが最後まで弾くことができました。
きちんと楽譜を見て、リズムも指番号も正しくキャッチし、丁寧に弾いていきます。
広い範囲(オクターブ以上)での和音やアルペジオが続出する「花の歌」ですが、これまで「バーナム」などで培ってきた、フォームや 重心の移動などの技を生かして、確実に曲を捉えていく姿を見ると、長い間に身についたものが感じられます。
こんなに広い和音を軽々とつかんで、しかもこんなに柔らかな音色で弾けるようになってる・・・
改めて、これまでの積み重ねの手ごたえに驚いてしまいます。

曲の終わりの部分は、ハープのようなアルペジオによる和音の転回の連続でしめくくられます。
「最後、難しそうに見えるけど、ほら、よく見ると『転回』でしょ。バーナムで慣れてるよね」
「ほんとだ、転回だ。だから・・・こう・・・こう・・」
Tちゃんは、次々と変わる和音を、自分で見つけながら着実に弾いていきます。
先生:「もう、これで曲はつかめたし、あとは、スラスラ弾けるように 繰り返し練習すればいいね」
Tちゃん:「『習うより慣れろ』っていうし」
おお!何て大人な発言。
のんびり、まったり、マイペースだった、ウォーリー1号のTちゃんとは思えない。

Tちゃんには、ソロの「花の歌」のほか、ウォーリーズで合奏する「マシュ・ケ・ナダ」のリードメロディー、それから全員合奏の「バナナボート」の、インパクトありありのイントロソロを含むピアノ伴奏の楽譜も渡しました。
「マシュ・ケ・ナダ」はボサノヴァの定番で、リズミカルながらマイナーキーの大人っぽい曲です。
一度弾いて聞かせると、「この曲・・・なんか好き」と言うのでびっくり。
これまで、いつもマイナーキーやシブい感じの曲は「怖い~」と怯えていたTちゃんなので、実はウォーリーズメンバーの中学生、MちゃんやM3ちゃんと「Tちゃん、マシュ・ケ・ナダ怖がらないかな」と心配していたのです。
そんな心配はもう無用だ!

「バナナボート」の伴奏に対しては、「うわあ、すごい音だけど、そんなには難しくなさそう。今まではメロディー弾かせてもらう立場だったけど、今度は伴奏か~」と、上級生としての感慨を表明していた・・・

そういえば、今日、先生は気づいていた。
Tちゃんが、今日初めて、ごく自然に「敬語」を使っていたことに。
レッスン前後の何気ない会話の中で、
「~なんですよー」とかの 大人な言葉づかい。
ああ、ついにTちゃんも大人になったか。

「生徒が初めて敬語を使う日」は、小さいころから育ててきた先生にとって、「ついにその日が来たか(ToT)」と 子ども時代のその子と決別する悲しみの日・・・いえ、子どもから大人へと変身していく そのスタートに立ち会うことができる、感慨深い日です・・・