HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

お休み(休符)は大事♪

2019年08月11日 | ヒバリ先生のワンポイント・アドバイス

Tさん(大人):

発表会で「革命のエチュード」を弾こうと決め、練習を始めています。

「エチュード」とは「練習曲」のこと。

その名の通り、「革命」は、ハイスピードでのアルペジオ満載。たくさん練習しないといけません。

最初のうちは「右手・左手、別々によく練習しておいて」と言っていたのですが、今日は、ゆっくりでも 一度 両手合わせてのタイミングを見てみようということにしました。

主にアルペジオで大奮闘するのは左手です。右手は動きもゆったりだし、和音さえ正確につかめれば、そう難しくはありません。

だけど、そこに思わぬ落とし穴が。

1つのフレーズを弾き終わり、次のフレーズに入るまでの間に 楽譜に書かれている「休符」。これがあいまいになってしまう。

ともすると、左手の難しいパッセージに集中している間、半小節休符とかも構わず右手がじゃ~ん・・・と押さえっぱになってしまうことも。

今まで左右別々に練習していたので、双方の駆け引き(?)みたいな譜面の妙味にまで気を配る余裕がなかったかもしれませんね。。。

よかったー、今日 両手合わせてみて・・・

楽譜を見て「どのタイミングで打鍵(アタック)するか」は、誰もが気をつけると思いますが、「どのタイミングで離鍵(リリース)するか」ということも、打鍵に劣らずとても大事。

休符は、単に「弾いていない時」というのではありません。

休符によって作られた音のない空間が、その前に弾かれた音、次に発せられる音の両方を引き立て、演奏を引き締めます。

休符については、前にも書きましたので、こちらの記事も参考にしていただけると幸いです。

空白部分、滞空時間をたっぷり♪

Tさん、お仕事がいつもいつも忙しく、ピアノを練習する時間もなかなか取れないとのこと。

楽譜の休符をたっぷり取るように気をつけて。

お仕事の方も、これくらい休符がとれるといいのにね・・・

 

 


楽譜のお話、その② ト音記号とヘ音記号のひみつ

2019年08月11日 | 音符・楽譜・テクニック

みんなの知ってる「ト音記号」、「ヘ音記号」は、それぞれ「トの音(英語で言うとG」、「への音(英語で言うとF)」の位置を示す記号です。

ト音記号の形は アルファベットのGの字(筆記体)を図案化したもの。そしてヘ音記号は、fの字(筆記体)を図案化したものなんですよ。

そして、ト音記号の描き始めの位置は G音の位置を表し、ヘ音記号の描き始めの位置はF音の位置を表しています。

上の大譜表を見るとわかる通り、G、Fのどちらの位置も、まん中のドの線を軸として線対称、つまりドの位置から等距離にあって、どちらも 五線の一番中央寄りの線から2番目の線の上にあります。

さあ、「楽譜のお話」①、② 両方読んでくれたあなたは、もうこれから 譜読みで困ることはありませんよね?!

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楽譜のお話、その① とっても簡単な 音符の読み方 ♪

2019年08月11日 | 音符・楽譜・テクニック

楽譜って苦手… と思ってる人はいませんか?

ト音記号のうちはまだいいんだけど、ヘ音記号になると 今までのト音記号と混乱してゴチャゴチャ・・・ヘ音記号のドは ト音記号のラの場所だっけ?

なあんてお悩みはご無用。

まずは、この図を見てください。5つのドがあります。

上の五線と下の五線の間の空間、そのまん中にある、1本線(加線)が通った音符が「まん中のド」。ピアノでも まん中へんにあります。

そして、上の段の五線、その中の上から2つめの間(かん)に入ってるのが、1オクターブ高いド。さらに五線を通り越し、上の空間に浮いてる(?)2本の加線を伴った音符が もひとつ高い場所のド。

今度は下です。まん中のドの位置に鏡を置いたとして、その鏡に映った線対称の画像のようになります。

下から2番目の間に入ってるのが、1オクターブ低いド、そしてずっと下、五線から外れて 2本の下線と共に沈んでるのが もひとつ低いド。

さかさまにしても同じに読めますね!

ちゃんとした楽譜にすると、こういう形です。

この「5つのド」をガイドにして、読もうとする楽譜の難しい音が、この中のどのドに近いか、近場のドから数えていけば、高い音でも低い音でもすぐ読めます。

いちいちト音記号とヘ音記号とを分けて考えたり、何でも最初のドからド、レ、ミ、ファ、ソ・・・とか数えたりしなくても大丈夫。

さあ、これで楽譜も怖くないですね!

【追記】

ポイントは「大譜表で読む、または大譜表上でどこに位置するか考える」ということです。

大譜表とは、ト音記号とへ音記号の五線が一緒になった2段譜のことです。

慣れればどんな楽譜でも間違えずに読むことができますが、楽譜ビギナーの人は、ト音記号だけ、へ音記号だけ、と分けずに、必ず2段が一緒になった「大譜表」で読みましょう。

もし、ト音記号だけ、へ音記号だけの楽譜でわからないものがあったら、もう一方の五線を足して考えてみたらいいです。

とか

とかにして考えます。

がんばってください!

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