HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

弾けてなくても そのままレッスンに来てね

2019年01月10日 | 音楽のツボ
今日のMちゃん(小3)のレッスンで 私が「いいな」と思ったのは、Mちゃんがリズムを間違ったまま弾いていたけれども、お家の方に直されていなくて そのままレッスンに来たことです。
えっ、そうなの?と思われるママ、パパが多いかもしれませんね。
お子さんが間違って弾いていたら、つい直してあげたくなりますよね。
直してあげれば、レッスンに来た時は正しく弾けていて、すぐ合格。生徒本人も褒められて嬉しいでしょう。
間違ったままレッスンに行ったら、先生にも申し訳ないし…とか。
いいえ、そんなことはありませんので、是非、間違っていてもそのままレッスンに来させてください。
間違ったまま弾いてくれると、お子さんが苦手だったり、勘違いしていたり、というポイントが 教師にすぐわかり、的確なアドバイスや練習課題を与えることができます。
けれども お家で正解だけ教えてもらってレッスンに来ると、教師は「わかっているもの」と認識して、そのまま先へ進めてしまいます。
私がまだ新人教師の頃、指もよく動くし曲もすぐ覚え、どんどん上達している優秀な生徒がいたのですが、ソナチネやソナタを弾くようなレベルに達した時に 読譜力が全くついていなくて 愕然とした経験がありました。
彼女には 年齢の離れたお姉さんが二人いて、いつもお家で間違いを直してくれたり、新曲を教えてくれたりしていたことが、後でわかりました。
それまで、生徒本人が楽譜を読んで弾いているものと思って どんどん進めていたので、気がついた時はあとの祭り。
とりもどすのが大変でした。

譜読みに限らず、指の形やタッチ、歌わせ方などについても、私たち教師は 生徒がどう間違うか、というのを観察しながら、一人一人に応じた処方(?)を試みていきますので、お家で弾いているのを聞いて「あらあら」と思われても、どうぞそのままレッスンに来させてくださいね。

その点 Mちゃんママはさすが。
在籍年数が長いベテランママなので、いろんなことを 大きな視点で目で見守ってくださってる懐の深さを感じますよー


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