ピアノに入門してから2ヶ月ちょっと経ちました。
もう教室にも先生にもずいぶん慣れ、玄関を入りながらひょうきんな顔やポーズをしたり、ふざけて笑ったりと、すっかりリラックスしています。
レッスン室に入り、出席シールを貼って、じゃあカスタでリズム打ちやるよ?
「イヤだー」
このごろ一応は「イヤだー」と言ってみるお年ごろ。
「あっそ」
先生は構わずエレクトーンのリズムを鳴らし、カスタを着けます。
「これがいい」
Sちゃんが目をつけたのは、部屋の隅に重ねてあるタンバリン。
普通のタンバリンと、大きめのモンキータンバリンが重なっていました。
モンキータンバリンは、枠だけで革が張ってないタンバリンです。
先生が「どっちがいい?あらっ、こっちのは穴あきだ。叩けないねえ」と、枠の内側の空間を叩く格好をして「音、出ないねー」とやってたらSちゃんは大受け。
「これがいい!」と、その「穴あきタンバリン」を持ちました。
ここまで来たら、もうこっちのもんだ。
「いいよ。穴あきだから、ここ(枠)で叩かなきゃしょうがないね?」って、それが本来のモンキーの叩き方ですけどね(笑)
Sちゃんにモンキータンバリンを渡し、
タン、タタ、タン!
タタンタ、タン!…
賑やかにリズム打ちの応酬が始まります。
長いリズム、複雑なリズム、Sちゃんが考えたリズム….
たくさんやった後は、先週あげた「よいこのピアノ1」を開きます。
前半までは「ド」「レ」「ミ」の3つの音でできている曲が続きます。
Sちゃんは、音符を見て鍵盤で弾くことはできるのですが、これまで1本指だけで音を拾っていました。
そこで、ド、レ、ミ、の鍵盤にそれぞれシールを貼り、それぞれの音に対応する右手の1、2、3、の指に、鍵盤と同じ色のシールを貼ってあげます。
「ほら、指輪みたいでしょ?」
「うん!」
Sちゃんは、カラフルに彩られた指を眺めて嬉しそうです。
「おんなじ色と色が合うように弾いてね」と言われ、Sちゃんは一生懸命に指と鍵盤を対応させて、すぐに正しい指で弾けるようになってきました。
たまに違う指を使ってしまい、色が一致しないと「あぁ〜」とオーバーにずっこけて笑い、すぐまたちゃんとやり直します。
ちょっと練習すれば、すぐに正しい指づかいに慣れそうなので、色のシールを少し渡して、おうちでもやってみてね、ということにしました。
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